本記事は、「Apple Music」と「Amazon Music」の比較を解説します。
音楽サブスクサービスを選ぶ中で「Apple Music」と「Amazon Music」のどちらにしようか迷うこともあるかと思います。
今回は、Apple MusicとAmazonの複数のサービスをまとめて比較して、ご自分の状況からどちらを利用すべきなのか、料金・サービス・音質の比較、プライム会員によってどのようにオトクになるのかをまとめてご紹介いたします!
もくじ
Apple MusicとAmazon Musicの比較表
Apple MusicとAmazon Musicを比較する前に、Amazon Musicが他のサービスと比較すると少し選択肢が多く、いくつか前提をご紹介しておく必要があります。
Amazon Musicの3種類の音楽サービスについて
実は、Amazon Musicと一口に言っても3種類のサービスがあり、
- Amazon Music Free
- Prime Music
- Amazon Music Unlimited
があります。それぞれ、無料・プライム会員向け・本格的音楽サービスとなっており、利用方法などに使い分けることができます。
Amazonは「プライム会員」かどうかで料金が変わる
さらにAmazonの最もメジャーな月額制度といえば「アマゾンプライム」。通常、荷物の速達など付加的なサービスから始まった「アマゾンプライム」ですが、今ではものすごい量の付加価値が付いており、Amazonの音楽サービスでもプライム会員の優遇が数多くあります。
今現在「プライム会員かどうか」も含めて、判断材料にしていく必要があるでしょう。
Apple Music vs Amazon Music 比較一覧
▼こちらが、Apple MusicとAmazon Musicの比較として最も重要な項目をまとめてみました。
Apple Music | Amazon Music Free | Prime Music | Amazon Music Unlimited | |
料金(基本) | 月額980円 | 無料 | プライム会員は無料 | 980円 (プライム会員は780円) |
無料の範囲 | 初回3ヶ月使い放題 | 無料。ただし選曲不可。 | 200万曲ダウンロード可能 | なし |
ダウンロード/オフライン再生 | 可能 | 不可 | 可能 | 可能 |
対応端末 | スマートフォン PC Apple Watch Apple TV |
スマートフォン PC Alexa搭載端末 Fire TV・Fireタブレット |
||
音質 | 256kbps | 256kbps |
比較のポイントは「対応端末」と「プライム会員」
Appleが提供する「Apple Music」ということもあり、Apple製品との親和性が高い設計になっています。Amazonも音声デバイス「Alexa」、Fireシリーズなど自社関連製品との親和性を推しています。
また、Amazon Musicは「プライム会員かどうか」でかかる料金が変わってくることが特徴です。
Apple MusicとAmazon Musicの「無料の範囲」
▼「それぞれのサービス、無料でどこまで利用できるの?」という点をまとめたのがこちら。
Apple Music | Amazon Music Free | Prime Music | Amazon Music Unlimited | |
無料の範囲 | 初回3ヶ月無料 | 完全無料 選曲不可 広告あり |
プライム会員無料 (プライム会員:500円/月) |
初回30日間無料 なし |
Apple Musicは初回3ヶ月無料
Apple Musicは初回3ヶ月無料という点が唯一の無料の点ですが、途中解約しても3ヶ月以内であれば料金がかからない良心設計。
Amazon Musicはサービスによって無料の箇所が異なる
Amazon Musicは少し複雑です。
Amazon Music Freeの無料範囲
まず、Amazon Music Freeは無料で利用できますが、途中広告が挿入され、任意の曲を聴くことはできません。ちょうど、Spotifyの無料プランと同じ仕組みとなっています。
Prime Musicの無料範囲
そして、Primeミュージックは、プライム会員であれば無料で200万曲が聴き放題、というサービス。「200万曲がどれくらい制限されているか分からない」という意見がありますが、肌感覚だと「邦楽の著名アーティストがリリースされているアルバムでは代表曲1~2曲が聞けてそれ以外は聴けない」という感じ。ですので、聴き流しをする分には、Amazon Music Freeの方が便利かも。
Amazon Music Unlimitedの無料範囲
有料版のUnlimitedでは、基本的に有料ですが、お試し期間として30日間の無料期間が提供されています。ただしこの無料期間は30日だったり90日だったり、0日だったりします。キャンペーンのようにその時々によって変わりますので、利用前にサイト上の表示に確認が必要です。
Apple MusicとAmazon Musicの「料金プラン」比較
▼こちらが、料金プランのまとめ。
プラン名(月額) | Apple Music | Amazon Music Free | Prime Music | Amazon Music Unlimited |
個人プラン | 980円 | 0円 | プライム会員無料 | 980円(Prime会員:780円) |
学割 | 480円 | なし | なし | 480円 |
家族割 | 1,480円/6人 | なし | なし | 1,480円/6人 |
年間払い | 9,800円 | なし | なし | 個人&プライム会員:7,800円 ファミリープラン:14,800円 |
Apple Musicはサブスクサービスとしては「スタンダード」
Apple Musicの料金体系は、一般的な音楽サブスクサービスと比較しても、スタンダードな内容です。
Amazon Musicは「プライム会員」かどうかが鍵
Amazon Musicは、料金でも「プライム会員かどうか」が関連してきます。
Primeミュージックでは、無料で利用できるようになるほか、Unlimitedでは、月額が200円ほどお得になります。また、年払いできるかどうかもプライム会員かどうかが関わってきます。
既にプライム会員の場合、年間2,400円お得
このように、Amazon Musicの月額200円分の差異により、年に換算すると2,400円分のメリットが創出されます。
Apple Music vs Amazon Musicのダウンロードとオフライン再生を比較
▼通信量に制限があるユーザーの場合、気になる「ダウンロードができるかどうか」についてまとめました。
Apple Music | Amazon Music Free | Prime Music | Amazon Music Unlimited | |
ダウンロード保存 | 可能 | 不可 | 可能 | 可能 |
オフライン再生 | 可能 | 不可 | 可能 | 可能 |
Apple Musicは登録してから自由にダウンロード可能
Apple Musicの場合は、個人プランに登録している状態であれば、自由にダウンロード保存・オフラインでの再生が可能です。
また、ダウンロードした楽曲をApple Watchに転送する、PC版Apple Musicと同期することも可能です。
Amazon MusicはPrime Musicからダウンロード可能
Amazon MusicはPrime Music・Unlimitedでダウンロードが可能ですが、無料版のAmazon Music Freeはダウンロード保存ができません。
Prime Musicは200万曲という限定ながらもそれぞれがダウンロード可能な仕様になっています。
Apple Music vs Amazon Musicの『配信中のアーティスト』を比較
基本的に、配信アーティストは同じ
次は、配信アーティストで比較、と行きたいところですが、実はApple Music・Amazon Musicなどのサブスクリプション型音楽配信サービスにおいて、配信アーティストの違いは殆どありません。
一部のアーティストで「先行配信」として、特定のサービスのみ一定期間独占配信が行われたりしますが、基本的には、どの音楽サービスも配信されている楽曲は同一です。
2020年は沢山のサーティストがサブスク解禁
新型コロナの影響で音楽業界もイベントが実施できなくなったりと、ビジネスモデルとして大きな転換が強いられた今年、沢山のアーティストがサブスク解禁を行いました。
著名なアーティストで例を挙げると
- 米津玄師
- Radwimps
- aiko
- Hi-STANDARD
- 嵐
などなど、音楽セールスの全体を牽引するような著名なアーティストが続々と「サブスク解禁」を行っています。
一斉解禁は音楽業界のルールか?
このようにサブスクNGだったアーティストが解禁を行う際、基本的には全てのサービスに一斉に提供されます。これは、どこか特定の配信業者を引き立てるのではなく、リリースするのであれば一斉に、という業界の慣習になっているように思います。
公表されている曲数は両サービス違う
公表されている曲数は
- Apple Music:6000万曲
- Amazon Music Unlimited:6500万曲
とされています。
Apple Music vs Amazon Musicの『対応端末』を比較
音楽サブスクサービスはスマホがメインで展開しているイメージが強いですが、基本はマルチデバイスで展開しています。
▼2サービスの対応端末は以下の通り。
Apple Music | Amazon Music Free | Prime Music | Amazon Music Unlimited | |
対応端末 | スマートフォン PC Apple Watch Apple TV |
スマートフォン PC Alexa搭載端末 Fire TV・Fireタブレット |
Apple MusicはApple製品との連携が魅力
Apple Musicは、やはりAppleがリリースしている製品との連携が魅力的で、特にApple Watchとの連携は一度使うとやめられなくなります。
iPhoneでダウンロードしたApple Musicの楽曲をApple Watchに転送すると、iPhoneなしで音楽を聴くことができます。
Amazon Musicは「Fire TV」など自社製品での利用が可能
Amazonもスマートフォン・PC以外では、自社の音声デバイス「Alexa」が搭載されている端末、Fireシリース端末で利用することが可能です。
身の回りの製品がどのメーカーかによって利便性が変わる
対応端末の視点で選ぶ場合、現時点音楽を利用する場所に置いてある製品がどちらのメーカーのものが多いか?によって、変わってきます。
筆者は圧倒的にApple製品が多いため、Apple Musicの利便性が高く、Fire TVやAlexa端末を利用している方はAmazon Musicの利便性が高く感じるでしょう。
Apple Music vs Amazon Musicの『音質』を比較
音楽といえば「音質」。料金を支払うのであれば、できるだけ良い音質で聴きたいものですが、
▼両サービスの音質設定を比較した表がこちら。
音質設定名 | Apple Music | Prime Music | Amazon Music Unlimited |
最高 | 256kbps | 256kbps | |
高 | - | - | |
中 | 128kbps | 190kbps | |
低 | - | 90kbps |
両サービスともほぼ同水準
両サービスとも、音質設定は同水準になっています。Amazon Musicの場合は、通信量の低い「低」が用意されていて、通信量の余力がない時に役立ちそうですね。
Amazon Musicは一部320kbpsの楽曲があるかも
▼こちらの記事でAmazon Musicの音質・通信量を検証した際は、
Amazon Musicではどうやら、一部の楽曲が320kbpsであることが通信量から逆算し判明しています。音楽サブスクサービスの中でも320kbpsの音質は最高水準になりますので、現時点の音質で言えば、Amazon Musicの方が良い、という可能性があります。
個人的な感想・それぞれのおすすめユーザー
Apple Musicの利用をおすすめしたいユーザー
- iPhone・Apple製品(Apple Watch・CarPlayなど)が好き・信頼している
- 月額980円はそれほど苦・痛手じゃない
- 長年iPhoneを使っていてiTunesにも相当数の楽曲がある
上記の場合、Apple Musicがおすすめです。やはり、iPhoneユーザーはApple製品のUI・使い方がわかっている分、Apple Musicが使いやすく感じるはずです。
Amazon Musicの利用をおすすめしたいユーザー
- 既にプライム会員に入っている
- プライム会員に入っていて、オトクにサブスクを利用したい
- 身の回りにAmazon製品が沢山ある
Amazon Musicの分かりやすい利点としては、プライム会員の場合、年間で2,400円もお得になる点が直接のメリットになります。
その他、TVにFire TVを挿入している、Alexaを既に使用している、という点もAmazon Musicを選択する後押しになりそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、Apple MusicとAmazon Musicの比較をお届けしました。
両社が音楽サービスのみならず端末の製造・販売まで行っている点で、「どちらの製品が好きか?」によってくるところがありますが、「iPhonexApple Music」の使いやすさを感じると、Apple Musicが若干優位に感じるところがあります。
本記事ご参考にしていただき、皆様も自分に適したサブスクサービスをお選びくださいませ!
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