本記事は、「LINE MUSIC」と「Amazon Music」各サービスを徹底比較します。
1曲1回/月無料という独自の仕様で無料配信を行っているLINE MUSICに対して、Amazon Musicも強制シャッフルでフル尺聴き放題のサービスをはじめました。
どちらも無料で利用できるプランを用意している音楽配信ですが、「どちらかを有料登録して利用したい」となった場合に、どちらが本当に登録すべきかわかりにくいですよね。
そこで今回は、「LINE MUSIC」と「Amazon Music」の金額・内容・音質・デバイスなど各所を比較しどちらが自分に合っているのか?をわかりやすく解説いたします。
もくじ
LINE MUSICとAmazon Musicの比較
LINE MUSICとAmazon Musicを比較する前に、Amazon Musicが他のサービスと比較すると少し選択肢が多く、いくつか前提をご紹介しておく必要があります。
Amazon Musicの3種類の音楽サービスについて
実は、Amazon Musicと一口に言っても3種類のサービスがあり、
- Amazon Music Free
- Prime Music
- Amazon Music Unlimited
があります。それぞれ、無料・プライム会員向け・本格的音楽サービスとなっており、利用方法などで使い分けることができます。
Amazonは「プライム会員」かどうかで料金が変わる
さらにAmazonの最もメジャーな月額制度といえば「アマゾンプライム」。通常、荷物の速達など付加的なサービスから始まった「アマゾンプライム」ですが、今ではものすごい量の付加価値が付いており、Amazonの音楽サービスでもプライム会員の優遇が数多くあります。
今現在「プライム会員かどうか」も含めて、判断材料にしていく必要があるでしょう。
LINE MUSIC vs Amazon Music 比較一覧
LINE MUSIC | Amazon Music Free | Prime Music | Amazon Music Unlimited | |
料金(基本) | 月額980円 | 無料 | プライム会員は無料 | 980円 (プライム会員は780円) |
無料の範囲 | 全曲無料再生(月1回) | 無料。ただし選曲不可。 | 200万曲ダウンロード可能 | なし |
ダウンロード/オフライン再生 | 可能 | 不可 | 可能 | 可能 |
対応端末 | スマートフォン PC CLOVA |
スマートフォン PC Alexa搭載端末 Fire TV・Fireタブレット |
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音質 | 320kbps | 256kbps |
「無料でどこまで使えるか」がポイント
LINE MUSICとAmazon Musicを比較する場合、まず「無料でどこまで使用できるか」がポイントになります。
LINE MUSICの場合、それぞれの楽曲を1ヶ月間に1回だけ聴くことができます。これにより、リピート再生はできませんが、「聴きたい曲を聴くことができる」ということが実現します。
対して、Amazon Musicの場合、無料版の「Amazon Music Free」は、強制シャッフルプレイとなりますので、聴きたい曲を聴くことはできませんが、自動でセレクトされる同ジャンルの楽曲を「聴き流す」ことができます。
これらの仕様の違いにより、
- LINE MUSIC→好きなアーティストの新曲をいち早く聴く
- Amazon Music Free→通勤・通学などで聴き流しのために使う
という用途の違いが発生します。
AmazonのPrime会員の場合、大幅にアマゾン優位
Amazon Musicの場合、いわゆる通常の有料サービス(ダウンロードし放題)を行う場合、Amazon Music Unlimitedに登録する必要がありますが、アマゾンプライムに加入している場合、月額780円となり、月間当たり200円ほど安くなります。年に換算すると2,400円ほどの違いが出てきますので、プライム会員である場合、Amazon Music Unlimitedを選択するメリットが大幅に上がる形となります。
LINE MUSICとAmazon Musicの無料サービス比較
LINE MUSICの無料フル再生サービス
LINE MUSIC 無料でフル尺再生のサービスを提供していますが、Amazonとはその仕組みが大きく異なります。
その条件は、
- 好きな曲を再生できる
- ただし、 1ヶ月に1回まで(リピート不可)
となっており、Amazon Music Freeのように聴き流しはできるけれども同じ曲のリピートができず、気に入った楽曲のヘビロテは不可となります。
とはいえ自分が選択した楽曲をその場で聴くことができますので、好きなアーティストの新曲をいち早く聴きたい!という場合、LINE MUSICの場合、その場で・且つ・無料で聴くことができます。
Amazon Musicはサービスによって無料の箇所が異なる
Amazon Musicは少し複雑です。
Amazon Music Freeの無料範囲
まず、Amazon Music Freeは無料で利用できますが、途中広告が挿入され、任意の曲を聴くことはできません。ちょうど、Spotifyの無料プランと同じ仕組みとなっています。
Prime Musicの無料範囲
そして、Primeミュージックは、プライム会員であれば無料で200万曲が聴き放題、というサービス。「200万曲がどれくらい制限されているか分からない」という意見がありますが、肌感覚だと「邦楽の著名アーティストがリリースされているアルバムでは代表曲1~2曲が聞けてそれ以外は聴けない」という感じ。ですので、聴き流しをする分には、Amazon Music Freeの方が便利かも。
Amazon Music Unlimitedの無料範囲
有料版のUnlimitedでは、基本的に有料ですが、お試し期間として30日間の無料期間が提供されています。ただしこの無料期間は30日だったり90日だったり、0日だったりします。キャンペーンのようにその時々によって変わりますので、利用前にサイト上の表示に確認が必要です。
LINE MUSICとAmazon Musicの料金プラン比較
プラン名(月額) | LINE MUSIC | Amazon Music Free | Prime Music | Amazon Music Unlimited |
個人プラン | 980円 | 0円 | プライム会員無料 | 980円(Prime会員:780円) |
学割 | 480円 | なし | なし | 480円 |
家族割 | 1,480円/6人 | なし | なし | 1,480円/6人 |
年間払い | 9,600円 | なし | なし | 個人&プライム会員:7,800円 ファミリープラン:14,800円 |
LINE MUSICは音楽サブスクとして「スタンダード」
LINE MUSICの料金体系は音楽サブスクサービスのなかではもっとも「スタンダード」な設定になっています。
Amazon Musicは「プライム会員」かどうかが鍵
Amazon Musicは、料金でも「プライム会員かどうか」が関連してきます。
Primeミュージックでは、無料で利用できるようになるほか、Unlimitedでは、月額が200円ほどお得になります。また、年払いできるかどうかもプライム会員かどうかが関わってきます。
既にプライム会員の場合、年間2,400円お得
このように、Amazon Musicの月額200円分の差異により、年に換算すると2,400円分のメリットが創出されます。
LINE MUSICとAmazon Musicのダウンロードとオフラインを比較
LINE MUSIC | Amazon Music Free | Prime Music | Amazon Music Unlimited | |
ダウンロード保存 | 可能 | 不可 | 可能 | 可能 |
オフライン再生 | 可能 | 不可 | 可能 | 可能 |
両サービスとも、有料会員であれば、ダウンロード・オフライン再生が可能となっていますが、LINE MUSICのフリープランやAmazon Music Freeの場合、ダウンロードを行うことはできません。
基本的にはデータを保存しないストリーミングでの聴取となります。
LINE MUSICとAmazon Musicの配信中のアーティストを比較
基本的に、配信アーティストは同じ
次は、配信アーティストで比較、と行きたいところですが、実はLINE MUSIC・Amazon Musicなどのサブスクリプション型音楽配信サービスにおいて、配信アーティストの違いは殆どありません。
一部のアーティストで「先行配信」として、特定のサービスのみ一定期間独占配信が行われたりしますが、基本的には、どの音楽サービスも配信されている楽曲は同一です。
2020年は沢山のサーティストがサブスク解禁
新型コロナの影響で音楽業界もイベントが実施できなくなったりと、ビジネスモデルとして大きな転換が強いられた今年、沢山のアーティストがサブスク解禁を行いました。
著名なアーティストで例を挙げると
- 米津玄師
- Radwimps
- aiko
- Hi-STANDARD
- 嵐
などなど、音楽セールスの全体を牽引するような著名なアーティストが続々と「サブスク解禁」を行っています。
一斉解禁は音楽業界のルールか?
このようにサブスクNGだったアーティストが解禁を行う際、基本的には全てのサービスに一斉に提供されます。これは、どこか特定の配信業者を引き立てるのではなく、リリースするのであれば一斉に、という業界の慣習になっているように思います。
公表されている曲数は両サービス違う
公表されている曲数は
- LINE MUSIC:6500万曲
- Amazon Music Unlimited:6500万曲
とされています。
LINE MUSICとAmazon Musicの「対応端末」を比較
LINE MUSIC | Amazon Music Free | Prime Music | Amazon Music Unlimited | |
対応端末 | スマートフォン PC CLOVA |
スマートフォン PC Alexa搭載端末 Fire TV・Fireタブレット |
Amazon Musicは自社の製品が幅広く展開していることもあり、多様なデバイスで利用することが可能です。
LINE MUSICの場合、音声デバイスはCLOVAのみ。そう考えると、デバイスの多様性はAmazonにあります。
また、PC環境での再生は、Amazonは独自のPC用ソフトを提供していますが、LINE MUSICの場合、ブラウザで利用することとなりますが、そろそろ技術的に使用されなくなる「Flash」が使われていますので、なかなか思うように再生できないのが玉にキズ。。そう考えると、PC環境で利用する場合も、Amazon Musicに分があると言えます。
LINE MUSICとAmazon Musicの「音質」を比較
音質設定名 | LINE MUSIC | Prime Music | Amazon Music Unlimited |
最高 | 320kbps | 256kbps | |
高 | - | - | |
中 | 192kbps | 190kbps | |
低 | 64kbps | 90kbps |
音質は「LINE MUSIC」の方が上
両サービスとも設定から「音質」の調整を行うことができますが、LINE MUSICの場合、最高音質が320kbpsとなり、最高音質が256kbpsとなるAmazon Musicよりも上となります。
Amazon Musicは一部320kbpsの楽曲があるかも
▼こちらの記事でAmazon Musicの音質・通信量を検証した際は、
Amazon Musicではどうやら、一部の楽曲が320kbpsであることが通信量から逆算し判明しています。音楽サブスクサービスの中でも320kbpsの音質は最高水準になりますので、一部楽曲の音質はLINE MUSICと肩を並べる結果となります。
個人的な感想・それぞれのおすすめユーザー
LINE MUSICをおすすめしたいユーザー
- 特に好きなアーティストの新曲をいち早く(無料で)聴きたい人
- メッセージアプリ「LINE」で好きな曲の好きな箇所を設定したい人
上記のように、LINE MUSICとしては、メッセージアプリ「LINE」との連携があり、「LINE着うた」や呼び出し音を好きな楽曲に設定できるという、まさに「LINEしかできない」サービス提供があります。
これらの機能を利用したい!という方は、必然的にLINE MUSICを選択することになるでしょう。
Amazon Musicの利用をおすすめしたいユーザー
- 既にプライム会員に入っている
- プライム会員に入っていて、オトクにサブスクを利用したい
- 身の回りにAmazon製品が沢山ある
Amazon Musicの分かりやすい利点としては、プライム会員の場合、年間で2,400円もお得になる点が直接のメリットになります。
その他、TVにFire TVを挿入している、Alexaを既に使用している、という点もAmazon Musicを選択する後押しになりそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、 LINE MUSICとAmazon Musicをそれぞれ比較し、どのように利用すべきか、有料利用するにはどちらがいいか?を解説いたしました。
有料プラン利用時は、アマゾンプライム会員かどうかが大きな分かれ目になります。プライム会員で有りながら、有料の音楽サービスを探している際は、Amazon Music Unlimitedがもっとも最適な解になりそうです。
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iPhoneユーザーへのおすすめ音楽アプリは圧倒的に「Apple Music」
今回は、LINE MUSICとAmazon Musicのご紹介をいたしましたが、iPhoneユーザーの場合、圧倒的におすすめなのが、Apple Musicです。
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