毎日のお買い物でもらうレシート、お財布の中でかさばって、結局捨ててしまうだけ…そんな経験はありませんか?もし、そのレシートがお金に変わるとしたら?それを実現するのが、話題のスマートフォンアプリ「ONE(ワン)」です。
この記事では、「ポイ活」(ポイント活動)に関心のある方や、お得なアプリを探している方に向けて、レシートがお金になるアプリ「ONE」の仕組みから具体的な使い方、評判、他のアプリとの比較、そして利用する上での注意点まで、詳しく解説していきます。
もくじ
「ONE(ワン)」とは?
「ONE」は、WED株式会社(WED, Inc.)が開発・運営するスマートフォンアプリで、「お買い物アプリ」や「レシート買取アプリ」として知られています 。2018年6月にサービスを開始し、多くのユーザーに支持され、累計ダウンロード数は500万を超える(2022年9月時点)など、人気のポイ活アプリの一つです 。
その基本的なコンセプトは非常にシンプル。
「普段捨ててしまうレシートに価値を与え、お金に変える」
というものです 。
ユーザーが日々の買い物で受け取ったレシートをアプリで撮影して送信すると、ONEがそれを買い取り、アプリ内のウォレットにお金が貯まる仕組みになっています 。
レシートポイ活アプリ「ONE(ワン)」でできること
ONEは単なるレシート買取アプリにとどまらず、様々な方法でお金を貯めたり、お得な体験をしたりできる多機能アプリへと進化しています 。主な機能を見ていきましょう。
レシート買取 (“ONEレシート”)
これがONEの最も基本的かつ象徴的な機能です。
ユーザーは、日常の買い物でもらったレシートを、種類や金額を問わずアプリ内のカメラ機能で撮影して送信します 。撮影されたレシートは瞬時にアプリ側で処理され、1枚あたり1円から10円の範囲で買い取られ、ウォレットにお金が加算されます 。特に「どんなレシートでもOK」という手軽さが、当初からの大きな魅力とされてきました 。
利用方法は非常に簡単です。アプリのホーム画面にある「全種類のレシート」といったボタンをタップするとカメラが起動するので、レシート全体がフレームに収まるように撮影し、確認ボタンを押すだけです 。鮮明な写真を撮るためには、明るい場所で真上から撮影するのがコツです 。
ミッション (Missions)
通常のレシート買取よりも高額な報酬が期待できるのが「ミッション」機能です 。ミッションには様々な種類があります。
- 特定商品の購入: アプリ内で指定された商品(日用品、化粧品、飲料、食品など )を購入し、そのレシートをアップロードするミッションです 。時には数百円単位のキャッシュバックが得られることもあり、効率よく稼ぐチャンスとなります 。
- 特定レシート・書類の提出: 特定の店舗のレシートや、公共料金の明細書、オンラインショッピングの購入完了画面のスクリーンショットなど、指定された書類を撮影・提出するミッションもあります 。
- 画像アップロード: 「冷蔵庫の中の写真」「空の写真」など、テーマに沿った画像を撮影してアップロードするミッションも不定期に実施されます 。これらは50円以上といった比較的高額な報酬が設定されることもあります 。
- ECサイト購入証明: 指定されたECサイトで買い物をし、購入完了画面のスクリーンショットを提出するミッションも存在します 。
最近のアップデートでは、ミッションを探しやすくするための改善も行われています。ミッション画面を左右にスワイプして次々に内容を確認できる機能や、ユーザーの興味に合わせてミッションが自動で並び替えられる機能などが追加され、より快適に利用できるようになっています 。
アンケート (Surveys)
アプリのホーム画面下部などに配信されるアンケートに回答することでも、お金を貯めることができます 。簡単な質問に答えるだけで報酬が得られる手軽な方法です 。
ONEモール (ONE Mall)
「ONEモール」は、アプリ内にあるオンラインショッピングモールです 。ユーザーはONEモールを経由して提携している様々なオンラインショップ(ファッション、コスメ、ホテル予約、マンガ、航空券など )で買い物をすると、購入金額の数%(最大12%など、ストアにより異なる )がONEのウォレットに還元されます 。普段利用しているオンラインショップがあれば、ONEモールを経由するだけでお得になります。
FUTO機能
ユニークな機能として「FUTO」があります。
これは、企業からアプリ内にデジタルな「封筒」が届き、ユーザーがそれを開封するだけでお金がもらえるというものです 。ミッションや買い物以外でも、手軽にお得感を味わえる機能として提供されています 。
ゲーム機能
ONEを通じて特定のゲームアプリをインストールし、プレイすることで「メダル」を獲得できる機能も追加されました 。
集めたメダルは、例えば3,000メダルで「30円もらえる!なんでもレシート」ミッションと交換できるなど、特典を得るために使用できます 。
ゲームをプレイするには、アプリをインストールし、トラッキングを許可(iOSの場合)した上で、ゲーム内で指定されたタスクを達成する必要があります 。このゲーム機能は、レシート買取やミッションだけでは物足りないユーザーや、異なる方法で報酬を得たいユーザーにとって、新たなエンゲージメント手段となる可能性があります。レシートが手元にない時や、買い物をしない日でも、時間を使って報酬獲得の機会を得られるため、アプリ利用の多様性を広げる試みと言えるでしょう。
その他の機能
- ウォレット: 獲得したお金の合計額や履歴は、アプリ内の「ウォレット」でいつでも確認できます 。
- チケット交換 (ONE TICKET): ウォレットに貯まった残高を使って、提携先の店舗で使えるデジタルチケットや、他社ポイント、ギフト券などに交換できるシステムです 。後述しますが、多くの場合、このチケット交換には手数料がかかりません 。
- 簡単な登録と操作: アプリの利用開始は電話番号認証だけで簡単に行え、全体的にシンプルな操作性が特徴です 。
「ONE(ワン)」ではどのくらい稼げる?
ONEを利用して実際にどのくらい稼げるのか、気になるところでしょう。収入源別に見ていきましょう。
レシート買取による収入
1枚あたりの金額
前述の通り、レシート1枚あたりの買取価格は1円から10円です 。しかし、多くのユーザーレビューや報告によると、ほとんどの場合が1円であり、10円が出ることは稀であると考えた方が現実的です 。レシートの購入金額の大小は、買取価格には影響しません 。
1日の上限枚数
1日に送信できるレシートの枚数には上限があります。サービス開始当初は1日10枚という情報もありましたが 、その後は1日5枚という情報が多く見られます 。
しかし、最近のユーザーレビューでは、「朝・昼・夜」の時間帯ごとに各1枚、合計1日3枚までという制限に変わったとの声が多く聞かれます 。さらに、アプリ全体で1日に買い取る総枚数にも上限があるようで、時間帯によっては早々に受付が締め切られてしまうこともあるようです 。
月間の収入目安
仮に以前の「1日5枚・最大10円」で計算すると、理論上の最大月収は1,500円となりますが 、これは現実的ではありません。現在の主流である「1日3枚・ほぼ1円」で計算すると、月間の収入は多くても90円程度となります。まさに「お小遣い稼ぎ」レベルであり、大きな金額を期待するアプリではないことを理解しておく必要があります 。
その他の収入源
ミッション
特定商品の購入や画像提出などのミッションは、数百円単位の報酬が得られる可能性があり、レシート買取よりも効率的に稼げる可能性があります 。ただし、参加できるミッションの有無や内容はその時々によります。
ONEモール
ONEモール経由でのオンラインショッピングによる還元は、ユーザーの買い物頻度や購入金額、利用するショップの還元率(最大12%など )に大きく左右されます。提携ショップを頻繁に利用するユーザーにとっては、まとまった金額の還元も期待できるでしょう。
アンケート、FUTO、ゲーム
これらも収入源となりますが、一般的にはミッションやONEモールでの高額還元に比べると、補助的な収入になると考えられます 。
ポイント価値と交換・出金
- 価値: ONEのウォレット内で表示される金額は、そのまま日本円の価値を持ちます(1円=1円) 。
- 利用方法: 貯まったお金は、主に「銀行口座への出金」と「チケットへの交換」の2つの方法で利用できます 。
- 銀行口座への出金: 国内のほぼ全ての金融機関に対応しています 。ただし、出金時には1回あたり280円の手数料がかかります (一部300円との情報もあり )。最低出金額の設定はありませんが 、この手数料を考えると、少額での出金は現実的ではありません。出金申請から振込完了までには最大1週間程度かかる場合があります 。
- チケットへの交換 (ONE TICKET): ウォレット残高を、様々な商品やサービスで利用できるデジタルチケットに交換できます。このチケット交換には、原則として手数料がかかりません 。交換先は多岐にわたり、コンビニの商品(お菓子やドリンクなど)、飲食店(吉野家、ミスタードーナツ、サンマルクカフェなど)、各種ポイント(Pontaポイント、dポイント、nanacoポイントなど)、ギフト券(Amazonギフト券、UNIQLOギフトカード、西松屋ギフトチケットなど)、サービス利用券(てもみん、Reluxなど)といった豊富なラインナップがあります 。チケットごとに最低交換額が設定されています 。
銀行振込にかかる280円という手数料は、1円単位でコツコツ貯めることが多いONEの収益性を考えると、非常に高く設定されています。これにより、ユーザーは少額での現金化をためらい、結果として「ある程度まとまった金額(例えば数千円)まで貯めてから出金する」か、「手数料無料のチケットに交換する」という選択に誘導される傾向があります。これは、ユーザーをアプリの利用継続や提携サービスの利用へと促す効果があると考えられます。
「ONE(ワン)」の評判
ONEに対するユーザーの評価は、その利便性と限界点を反映して、賛否両論あります。アプリストアのレビュー 、SNS(Xなど)での言及 、個人のブログ記事 などから、主な意見をまとめました。
ポジティブな評判(良い点)
- 手軽さ: 「レシートを撮るだけ」という操作の簡単さが評価されています 。
- 無駄の活用: 捨てるだけだったレシートが、わずかでもお金になる点に価値を感じる声が多いです 。
- ちりつも効果: 少額でも継続することで、いつの間にかポイント(お金)が貯まっているという「ちりつも」の喜びを感じるユーザーもいます 。
- どんなレシートでもOK(初期の印象): 特定の商品を買う必要がなく、どんな買い物でも対象になる点が便利だと評価されていました 。
- 多様な稼ぎ方: レシート買取以外にも、ミッションやONEモールなど、複数の稼ぎ方がある点が挙げられます 。
- チケット交換の魅力: 手数料無料で交換できるチケットの種類が豊富で、実用的なものが多いと評価されています 。
ネガティブな評判(気になる点)
- 稼ぎにくい: ほとんどが1円買取のため、まとまった金額を稼ぐには相当な時間がかかると指摘されています 。
- 厳しい制限: 1日の送信枚数制限(特に時間帯制限)や、アプリ全体の買取上限による早期締め切りが、稼ぎにくさにつながっているとの不満が多く見られます 。
- 高額な出金手数料: 銀行振込の手数料(280円または300円)が、稼げる額に対して高すぎるとの批判が多数あります 。
- プライバシーへの懸念: レシート情報や個人情報を提供することへの不安を感じる声も少なくありません 。
- アプリの改悪感・不具合: サービス開始当初に比べて、レシートの買取上限が減ったり、時間制限が加わったりしたことで、「改悪された」と感じるユーザーがいます 。また、画像の読み取り精度が低い、過去に送信したレシートを確認できない、広告が増えたといった指摘もあります 。
- 価値への疑問: 「話がうますぎる」「なぜお金になるのか」といった、仕組み自体への疑問や不信感を持つ人もいます 。
ユーザーレビューを時系列で見ると、特にレシートの買取上限や報酬に関して、サービス開始当初よりも条件が厳しくなったと感じる声が増えている傾向が見られます。
これは、アプリの成長に伴うユーザー数の増加や、運営コスト、収集するデータの質と量のバランス調整などが背景にある可能性が考えられます。結果として、特に長期間利用しているユーザーや、多くのレシートを送信したいユーザーにとっては、以前よりも稼ぎにくさや使い勝手の悪さを感じる場面が増えているのかもしれません。
他のレシートアプリとの比較
レシートを活用したポイ活アプリはONE以外にもいくつか存在します。ここでは、代表的な競合アプリとして「楽天Pasha」「CashMart(キャッシュマート)」「CASHb(キャッシュビー)」を取り上げ、ONEと比較してみましょう 。これにより、ONEがどのような特徴を持ち、どのようなユーザーに向いているのかがより明確になります。
競合アプリの概要
楽天Pasha
楽天が提供するアプリ。事前にアプリ内で特定商品のクーポン(トクダネ)を取得し、対象商品を購入後、レシートを送信(または楽天ポイントカード連携)することで楽天ポイントを獲得できます 。SPU(スーパーポイントアッププログラム)の対象にもなるため、楽天経済圏のユーザーにはメリットがあります 。買い物前にクーポンを取得する必要がある点が特徴です 。
CashMart
レシートだけでなく、ランチの写真や冷蔵庫の中身など、身の回りの様々な写真を撮影して送信することでポイント(ガチャを引く権利など)を獲得できるアプリです 。移動距離でポイントが貯まる機能やゲーム要素もあります 。貯めたポイントはAmazonギフト券やカフェのギフト券などに交換できます 。最低交換額が比較的低い(100円程度から)のが特徴です 。
CASHb
特定のキャンペーン対象商品を購入し、レシートと商品のバーコードをスキャンして送信することでキャッシュバックポイント(CB)が貯まるアプリです 。最大の魅力は、貯まったCBを手数料無料で現金(銀行振込またはセブン銀行ATMでの受け取り)に交換できる点です 。ただし、現金化の最低交換額は1,000円からとやや高めです 。
主要レシートアプリ比較表
各アプリの特徴をより分かりやすくするために、以下の表にまとめました。この表は、どのアプリが自分の買い物スタイルや求める報酬に合っているかを判断するのに役立ちます。レシートの種類、必要な手間、報酬の種類、交換のしやすさといった重要な要素を比較することで、最適なアプリ選びの助けとなるでしょう。
特徴 (Feature) | ONE (ワン) | 楽天Pasha (Rakuten Pasha) | CashMart (キャッシュマート) | CASHb (キャッシュビー) |
---|---|---|---|---|
主な稼ぎ方 (Primary Earning) | どんなレシートも買取、ミッション、モール、アンケート等 | 特定商品購入(事前クーポン要) | レシート・その他写真、移動、ガチャ、ゲーム等 | 特定商品購入(広告閲覧/バーコードスキャン+レシート要) |
対象レシート (Receipt Type) | 基本何でもOK | 特定商品のみ | 基本何でもOK | 特定商品のみ |
バーコード必要? (Barcode Scan?) | 不要 | 不要(ポイントカード連携 or レシート) | 不要 | 必要 |
報酬/枚 (Reward per Receipt) | 1~10円(通常1円) | 変動(クーポン額、楽天ポイント) | ガチャ用ポイント(価値変動、低額多) | 変動(キャンペーン額、CBポイント) |
ポイント価値 (Point Value) | 1円 = 1 JPY | 1ポイント = 1 JPY | 1ポイント = 1 JPY | 1 CB = 1 JPY |
交換先 (Exchange Options) | 銀行(有料)、チケット(無料) | 楽天ポイント | ギフト券(Amazon, Tully’s等) | 現金(無料)、dポイント、寄付 |
最低交換額 (Min. Exchange) | 銀行: 実質手数料以上, チケット: 変動 | 1ポイント | 約100~110円 | 1,000円(現金) |
交換手数料 (Exchange Fee) | 銀行: 280~300円, チケット: 無料 | 無料(楽天経済圏内) | 無料 | 現金: 無料 |
効率/手間 (Efficiency/Effort) | 低報酬、低手間/レシート | 高報酬可能性、計画要 | 低報酬、多様な手間(写真、移動等) | 高報酬可能性、高手間(スキャン+レシート) |
ONEの強みと弱み
ONEの優れている点
手軽さ: とにかく「どんなレシートでも」買い取ってくれる(少なくとも当初のコンセプトとして広く認知されている)ため、事前の準備や確認が不要で、手間が最も少ないと言えます 。
多様性: レシート買取以外にもミッション、ONEモール、アンケート、ゲームなど、稼ぎ方が複数用意されています 。
チケットの豊富さ: 手数料無料で交換できるチケットの種類が多く、実用的な選択肢が豊富です 。
ONEの劣っている点
レシート報酬の低さ: 1枚あたり1~10円(多くは1円)という報酬額は、楽天PashaやCASHbで特定商品を購入した場合に得られるポイント/キャッシュバック額と比較すると、見劣りする可能性があります 。
銀行振込手数料の高さ: 280~300円という銀行振込手数料は、CASHbの無料現金化や楽天Pashaのポイントシステムと比較して大きなデメリットです 。
稼ぎの上限: 1日のレシート送信枚数制限(特に時間帯別や総量制限)により、コンスタントに稼ぎたいユーザーにとっては限界があります 。
ポイント獲得の効率性について
レシート1枚あたりのポイント獲得効率という点では、ONEは「どんなレシートでも、わずかでもポイント化できる」という点で、手間対効果は高いと言えます。特別な準備なしに、全てのレシートを対象にできる手軽さが魅力です。
しかし、「特定の買い物で最大限のリターンを得る」という効率性を追求する場合、楽天PashaやCASHbの方が有利になる場面が多いでしょう。
これらのアプリは、対象商品が限定される代わりに、1回の購入で得られるポイントやキャッシュバックが高めに設定されている傾向があるためです。ただし、それには事前のクーポン確認(Pasha)やバーコードスキャン(CASHb)といった追加の手間が必要になります。CashMartは、レシート以外の活動も組み合わせることでポイントを稼ぐスタイルであり、レシート単体の効率性とは少し異なるアプローチです。
結局のところ、「どのアプリが最も効率的か」は、ユーザーのライフスタイルやポイ活への取り組み方によって異なります。
- 手間をかけずに全てのレシートを少しでも活用したいならONE
- 楽天ポイントを集中して貯めたい計画的な買い物派なら楽天Pasha
- 手数料無料で現金化したい、バーコードスキャンも厭わないならCASHb
- レシート以外にも色々なタスクで遊び感覚で貯めたいならCashMart
というように、自分の目的に合ったアプリを選ぶことが重要です。複数のアプリを併用して、それぞれの長所を活かすという方法も考えられます 。
「ONE(ワン)」を利用する上での注意点・危険性
手軽に始められるONEですが、利用する上でいくつか注意すべき点や、知っておきたいリスクがあります。
レシートの条件
ONEでレシートを買い取ってもらうためには、以下の条件を満たす必要があります。
- 有効期間: 購入日から2ヶ月以内のレシートであること 。
- 原本であること: コピーや意図的に再発行されたレシートは対象外です 。クレジットカードの利用控えや電子マネーのチャージ控えなども「レシート」とはみなされません 。
- 鮮明さ: 「店名」「購入日時」「商品名」「合計金額」などがはっきりと読み取れる必要があります 。不鮮明な画像は買取がキャンセルされる場合があります 。
- 重複・他サイト利用の禁止: 同じレシートをONE内の他のミッションで利用したり、他のユーザーが既に送信したレシートを再度送信することはできません 。他のポイントサイトなどで使用したレシートも対象外となります 。
- 対象外: ミッションによっては、ECサイトやネットスーパーでの購入レシートが対象外となる場合があります 。
利用上のルールと制限
- 各種上限: 1日のレシート送信上限枚数(時間帯制限含む)を守る必要があります 。特定のミッションには参加回数や全体の参加上限数、期限が設定されている場合があります 。
- 禁止事項: 不正なレシートの送信や、ミッション内容をブログやSNSに投稿する行為などは禁止されており、発覚した場合は報酬の取り消しやアカウント停止につながる可能性があります 。
- 残高の有効期限: 最後にウォレット残高(ポイントやお金)を獲得してから120日間、新たな獲得がない場合、ウォレット残高全体が失効する可能性があります 。
個人情報の取扱について
ONEを利用するということは、自身の購買データを提供することになります。これに伴うリスクと、運営側の対応について理解しておくことが重要です。
- 収集される情報: アプリはレシートから得られる詳細な購買情報(購入商品、店舗、日時、金額など)を収集します 。これに加えて、登録時に入力する可能性のある情報(電話番号、性別、年齢、居住地、場合によっては年収など )や、アプリの利用状況(閲覧ページ、利用環境、IPアドレスなど )も収集されます。
- 利用目的: これらの情報は、主に企業のマーケティング活動支援(市場調査、商品開発、販促効果測定など)のために、個人を特定できない形に加工・集計された上で利用されます 。また、アプリ自体のサービス改善やセキュリティ維持のためにも利用されます 。
- 潜在的なリスク:
- 情報漏洩: WED社はセキュリティ対策を講じていると表明していますが 、個人情報や購買データを扱う以上、サイバー攻撃や内部エラーによる情報漏洩のリスクはゼロではありません 。
- プライバシー: ユーザーは、詳細な消費行動データを提供することと引き換えに、少額の報酬を得ています。これらのデータが集積されることで、個人のライフスタイルや嗜好が詳細に分析可能になるという側面があります 。どこまで情報を提供することに抵抗がないかは、個人の価値観によります。
- 第三者提供: プライバシーポリシーでは通常、本人の同意なく個人を特定できる情報を第三者に提供しないと定められていますが 、企業向けには匿名化・統計化されたデータが提供されます 。利用規約やプライバシーポリシー をよく確認することが推奨されます。
- 運営側の対策: WED社は、調査やレポートに利用するデータは匿名化し、統計データとして安全に取り扱っていると説明しています 。
本質的なリスクは、運営会社による悪意ある情報の悪用というよりも、システム的な脆弱性や、ユーザー自身が「詳細な個人データ」と「少額の報酬」を天秤にかけるというプライバシー上のトレードオフにあると言えるでしょう。ユーザーは、この点を理解した上でアプリを利用するかどうかを判断する必要があります。
利用規約の確認
アプリ利用開始時には利用規約への同意が求められます。規約には、禁止行為、年齢制限(例:12歳以上で親権者の同意が必要、または15歳以上など、サービスにより異なる場合がある )、免責事項、サービスの変更・終了に関する規定などが含まれています 。一度目を通しておくことをお勧めします。
まとめ
レシートポイ活アプリ「ONE」は、普段捨ててしまうレシートを撮影するだけで1枚あたり1円から10円(多くは1円)のお金に換えられる、手軽さが魅力のアプリです。レシート買取以外にも、特定商品の購入や画像提出でより高額な報酬が得られる「ミッション」、アプリ経由のオンラインショッピングで還元を受けられる「ONEモール」、アンケート回答、企業からの封筒を開ける「FUTO」、ゲームプレイなど、多様な稼ぎ方が用意されています。
ONEの主なメリット:
- どんなレシートでも(基本的には)対象となる手軽さ
- 捨てるだけのレシートを有効活用できる
- ミッションやONEモールなど多様な稼ぎ方がある
- 手数料無料で交換できるチケットの種類が豊富
ONEの主なデメリット・注意点:
- レシート1枚あたりの報酬は低い(ほぼ1円)
- 1日の送信枚数に制限があり、稼げる額には限界がある
- 銀行振込の手数料が非常に高い(280円)
- レシート情報や個人情報を提供するプライバシー上の考慮が必要
- ウォレット残高には有効期限がある(最終獲得から120日)
結論として、ONEは「手間をかけずに、どんなレシートでも少しでもお得にしたい」「現金よりも、多様なチケットやポイントに交換したい」というカジュアルなポイ活ユーザーに最適なアプリと言えるでしょう。大きな金額を稼ぐことや、手数料無料で現金化することを最優先するユーザーには、他のアプリ(例:楽天Pasha、CASHb)の方が向いているかもしれません。
ONEを利用する際は、その手軽さと得られる小さな報酬、そして提供するデータの価値とプライバシーのリスクを天秤にかけ、ご自身のポイ活スタイルに合っているか検討してみてください。他のレシートアプリと組み合わせて利用するのも一つの賢い方法かもしれません 。