現在、音楽サービス・音楽アプリも乱立しどれが自分にマッチしているのか分かりづらいですが、ユーザーに等しくかかる制限が「毎月の通信量」…。
やはり聴き放題を満喫する以上、通信量を気にせず使い込みたいですが、制限がかかればほぼ文鎮と化すスマホに落胆する前に、それぞれのサービスがどれほどの通信量を消費するのか確認しておきたいはず。
そこで今回は音楽サービスの中でも最もスタンダードになりつつ有る『Spotify』の通信量についてストリーミング再生・ダウンロード合わせてまとめてみましたので、ご覧くださいませ!
もくじ
気になる「聴き放題サービス」の聴き放題時の通信量
聴き放題サービスを利用するお店の場所としてはやはり通勤通学が一番多いのではないでしょうか。
通信料については一曲あたり特定の容量が決まっているわけではなく、再生した長さと音質に応じて変わっていくものです。
通勤通学の時間が長ければ長いほど、合計の通信量がますます気になっていくはず。
今回の理論値と実測値でその数値を求めてみましたので参考にしていただければ幸いです!
Spotifyのビットレートから計算できる通信量の理論値
先ほどの掲載させて頂いた音質の画面にて、各設定毎のビットレートなるものが表示されていたかと思います。
▼こちら。
このビットレートというのが1秒間あたりのデータ量を指し、ある程度楽曲によっての変動はありますが、こちらの数値からおおよその通信量を算出することができます。
▼そこから導き出された各音質設定ごとの通信料一覧はこちら。
音質名称 | 1秒あたりのデータ量 | 60分聴取時のデータ量 | 1日2時間を30日聴いた時の累計 |
自動 | 可変? | ||
低音質 | 24kbit | 約10MB | 約600MB |
標準音質 | 96kbit | 約42MB | 約2.5GB |
高音質 | 160kbit | 約70MB | 約4.2GB |
最高音質 | 320kbit | 約140MB | 約8.4GB |
Spotifyの実測値による通信量一覧
上記は1秒あたりのデータ量からはじき出される時間ごとの通信量の合計になりますが、 たいていの音楽サービスの場合、音楽の内容によってビットレートの変化する「可変ビットレート」を採用している可能性があり、理論値と実測値に大きな乖離が発生することがあります。
そこで今回は各音質ごとに一定時間の再生を行い、 iPhone の設定画面に表示される通信容量の合計値を計算しながらSpotifyの実測値を計測いたしました!
計測方法
計測方法は、まず設定アプリモバイル通信統計情報のリセットを行い、それまで掛かっていた通信量の累積を一度まっさらな状態にします。
次にWiFiの接続を切り、各音質毎で10分間の再生を行い、再度統計情報を確認。そこで表示されている通信量を10分間の通信合計とし、各種計算を行っていきます。
また、テスト再生に使用する楽曲はできる限り王道のJ-POPかと思われるback number「ヒロイン」、あいみょん「君はロックを聴かない」、サカナクション「ミュージック」にしました。独断と偏見です、はい。
上記の3曲をシャッフル再生して計測を行います。
また、アプリ内にキャッシュ(一時保存ファイル)が残っていると純粋な通信量が表示されませんので、
▼こちらも設定画面から削除を行いました。
実測を行った結果が▼こちら!
音質名称 | 1秒あたりのデータ量 | 10分聴取時のデータ量 | 60分聴取時のデータ量 | 1日2時間を30日聴いた時の累計 |
自動 | 可変 | 10.1MB | 約60.6MB | 約3.6GB |
低音質 | 24kbit | 3.4MB | 約20.4MB | 約1.2GB |
標準音質 | 96kbit | 10.2MB | 約61.2MB | 約3.6GB |
高音質 | 160kbit | 17.2MB | 約103.2MB | 約6.1GB |
最高音質 | 320kbit | 35.3MB | 約211.8MB | 約12.7GB |
いずれもかなりの高水準になり理論値とかけ離れる…
上記の結果がアプリで実際に音楽を再生して得られた結果となりました。
これだけ見ると、理論値のおよそ1.5倍近くの通信量が発生しており、おそらく再生するタイミングで音声データ以外の諸情報を読み込んでいるためと予測しています。(とはいえ、かなりの差ですが…)
また、実際には端末内に一時的にデータを保存する「キャッシュ」を活用しながら通信を行いますので、実際にはもう少し理論値に近づく結果になると予想されます。
とはいえ、聴き放題をそのままデータ通信で使い続けるのは危険ですので、適宜ダウンロードを行いながら利用するのがベストですね。
Spotifyの音質を設定・変更できる場所
まず通信量を大きく左右するのが「音質」です。
その音質はどのように変更できるかというと、
▼アプリ起動直後のHome画面右上のネジアイコンをタップ。
▼設定画面が表示されますので、その中から音質を選択。
▼コチラの画面で「ストリーミング再生」時と「ダウンロード」時の音質設定を変更することができます。
「データ通信でダウンロード」をオフで通信量節約もできる
▼こちらの画面にデータ通信でダウンロードというスイッチがありますが、
もし、Spotifyの利用方法としてもっぱらダウンロード後のオフライン再生である場合は、このスイッチをオフにしておくことが最大の通信量節約策になります。
というのもデータ通信=キャリアの電波を使った通信となり、これがオフになっていれば「Wifi接続時しか音楽ファイルのダウンロードをしない」となりますので、通信量を消費する機会がぐんと減ります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は人気音楽アプリ『Spotify』の通信量について理論値と実測値、両面から検証してまいりました。
各キャリアからリリースされている料金プランもデータ通信がより多くできるものが出始めてきていますが、価格やコスパがよくなっているかというとそれほどでもない状況。
まだまだ通信量合計に気を配らなくては行けない日々は変わらなそうです。
とはいえ、実際の目安が有るのとないのでは安心して使えるかどうかに関わってきますので、本記事の情報が皆様のお役に立てば幸いです!