通常、このタイミングでご紹介する無料音楽アプリは大抵の方のご想像の通り「Music ○○」なのですが、今回は全て日本語で統一された斬新なこちらの名前のアプリをご紹介致します。
その名も、
『音楽パッケージ』(ドン!)
この「名前そのまま過ぎ」アプリ、昨今AppStoreの音楽カテゴリを急上昇してきたのは紛れもない事実。一体このアプリの中身がどのようなものなのか、検証してまいりたいと思います!
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AppStoreでの表示
通常の場合、AppStoreの説明欄にて確認するべき内容としては、そのアプリがYouTubeからの動画を流すアプリなのか、否か、です。
早速見てみると、
▼こちらがAppStore内のアプリ画面上部のスクリーンショットですが、
まずココで気になるのが、『あなたのプレーリ』とは!?という部分です。
0コンマ何秒後にその下に続く言葉と相まって「プレイリスト」の意味であることに気づきますが、まずこれで先制のインパクトを植え付けられます。
▼そしてこちらがアプリ内容の説明部分ですが、
スリープタイマー的機能は他のアプリでも実装されていることが多々ありますが、このアプリの場合、スリープ設定をするだけで直後に見る夢がかなり甘い物になることが宣告されています。こわいです。
しかも夢を「見る」ではなく、連れて行かれる始末。帰ってこれるか心配にすらなります。
スプラッシュ(アプリ開始時画面)も「あの」アプリに寄せてきた
また、いわゆる「本物のMusic FM」と呼ばれるアプリに毎バージョン共通していることと言えば、スプラッシュ画面(アプリスタート時の画面)に必ず『Meet Awesome Music』(素晴らしい音楽と出会おう)と表示されることです。
各偽アプリが「そこだけはプライドがあり真似をしない」と聞こえてきそうな勢いで、スプラッシュだけは真似をしないアプリが大半だったのですが、
▼このアプリは堂々とそのフレーズを踏襲してきています。
このあたりからも「本気でユーザーを騙したい」という意気込みが感じられる部分になりますね。
アプリ『音楽パッケージ』の使い方検証
そして、このアプリの内容が一体どんなものなのかを確認してまいりたいと思います。
発見
まずは画面下部にあるタブの一番左のアイコン発見について。
▼開いた画面がこちら。
「最新リスト」と銘打たれたブロックには「盛り上がる」や「受験頑張る!」などと他人の状況を表現するような文言が並びます。おそらくそれぞれの場面に合う楽曲をまとめている、ということが想像つきますが、おそらく国外の開発者が日本語の直訳をかけたのか、そのような状況が伺い知れる画面表示になっています。
また、一部バンド名やグループ名、ジャンル名なども記載されています。
▼もう一つのライブラリーという部分を選択すると、このような画面が表示されます。
こちらもいわゆるジャンル的な名称がサムネイルとともに並んでいますので、おおよそ先程の「曲リスト」と変わらず楽曲が分類されている画面表示になります。
検索
▼左から2番目にあるアイコン検索を選択すると、こちらの画面が表示されます。
こちらもアプリ側がまとめているジャンルごとの画面に近いですが、画面上部のテキストボックスに入力箇所があり、「音楽、歌手を検索」と表示されています。
▼テキストボックスをタップするとこのような入力モードになり
▼検索を行うと、検索にヒットする(この場合)アーティスト名及びその楽曲がずらりと表示されています…。
そしてこれらを選択すると、楽曲が再生されるようです。ちなみにこの時にYoutubeからの動画再生はありませんでした。。。
音源さん、一体あなたはどこから…??
私の音楽
こちらも「My Music」をそのまま日本語翻訳に突っ込んだものでしょう。そのまま直訳の私の音楽と表示されています。
▼こちらがその画面。
各楽曲を再生する前に、ダウンロードを選択するとこのリスト内に楽曲が蓄積されていく機能・構造のようです。
ダウンロード
こちらはダウンロードしている最中の楽曲がある場合、その進捗が表示される画面のようです。
▼何もダウンロードしていないので表示はありませんが、こちらにロード中の楽曲リストが表示されるものと思われます。
本人
この「本人」はいわゆるアプリの設定画面となり、
▼履歴や甘い夢へ誘われてしまう「タイマー」機能などが設定できるようです。
また、いわゆる「本物のMusic FM」と同じように一度Twitterのアカウントを連携させておけば、機種変更でアプリを入れ直した時でも保存していた楽曲リストを復元できる機能があるようです。
[adrotate group=”6″]オフライン再生の可否
ここまでアプリ内部を解説してきて、察しの良い方はいわゆるこのアプリが「自己責任系アプリ」だということをお分かりいただけたと思います。
「自己責任系」アプリというのはデータ通信を行い、明らかに非合法的な手段楽曲を取得・聴取させているアプリのことで、まだ某「漫画村」のように大きな騒ぎにはなっていませんが、いずれはランダムで選出された利用者が吊し上げの対象として摘発され、最悪「逮捕」の結末を迎える、そのような可能性のあるアプリを指します。
そしてここでこのアプリが楽曲の再生がオフライン状態でも可能なのかを検証したいと思います。
検証方法
オフライン可否の検証方法としては、まず任意の楽曲をダウンロードと記載されるリンクを押下し、見た目的に端末内に保存されたことを確認します。
そして、iPhoneの設定アプリから機内モードを選択し、いずれの電波も掴んでいない状態にします。
その後、先程ダウンロードボタンを押下したアプリが再生可能かどうかの検証を行います。
結果
検証の結果は……、
再生可能でした。
このことから言えることは、このアプリが外からデータを調達し、端末内に保存している、ということを断定付けることができます。
これにより上記で記載した「自己責任系アプリ」という様相を更に強める結果になることは言うまでもありません…。
通信量の確認
また、こちらのアプリがどのくらいの通信量を要するのか検証してみたいと思います。
検証方法
上述したとおり、このアプリ、どうやらダウンロードしちゃっているらしいので、ダウンロード後の再生は通信量がかからないことを考えると、通信を行った時にどれくらいの量が発生するかを優先に確認してみたいと思います。
このアプリの発見などから直接再生を行い、その再生分数は10分とします。その10分間でどのくらいのMB数を消費しているかの検証を行いたいと思います。
結果
その結果は、、
▼10分間で17.8MBでした!
※このアプリは設定・画面上「Music Bag」と記載される。
この結果にて長時間の聴取を行った時を想定すると、
- 1時間で106.8MB
- 24時間で2.5GB
- 1ヶ月で75GB
となりました!
また、通信キャリアとの契約条件で、月々の通信容量を7GBに設定している場合で全て3/4G回線で再生し続けた場合、
1日あたり約2時間10分
の聴取が可能という計算になります。
まとめ
いかがでしょうか?
乱立する無料音楽アプリの中で当サイトでも無数のアプリをご紹介してまいりましたが、まさに筍のように生えてくるこれらの「自己責任系アプリ」に対し、著作権団体もイタチごっこのイタチが多すぎる状態でしょうか。。。
また、某漫画村騒動の際に問題になっていた「広告出稿している企業が悪では??」という論理もこのアプリに当てはめることができて、各画面移動の際に広告(おそらくAdmobかな?)がいたるところに表示されていますが、広告表示機能を提供しているこれらの企業はこの手のアプリに広告を供給していることを認知しているのでしょうか?
また利用者も今この瞬間に吊し上げのランダムセレクトをしているかもしれないこの手のアプリを無理して使わずとも、それより優れている機能・使い勝手・通信量の効率性で音楽を楽しめるアプリがありますので、そちらをご紹介して本記事を締めたいと思います…。
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