本記事は、「LINE VOOM」について解説します。
LINEから新しい動画のプラットフォームとして「LINE VOOM」が提供されています。
今回はその「LINE VOOM」について、「LINE VOOMとは?」や基本的な使い方・いつから利用できるか、LINEタイムラインとの違いや設定が自動で切り替わる点について解説します。
もくじ
「LINE VOOM」とは?
「LINE VOOM」とは、メッセージアプリLINEが発表した新しいコミュニケーション空間/ツールで実際的に「LINEタイムライン」の後継機能となります。
先行してAndroidが11月末ごろより、iOSでは12月13日頃よりアップデートを適用することにより、提供されています。
新しく「LINE VOOM」タブが新設
今回発表された「LINE VOOM」が開始されると、
▼LINEアプリのアップデート後に「LINE VOOM」のタブ(画面下のアイコン)が追加されます。
個人アカウントでも報酬発生・受け取りが可能になる?
LINEでは以前よりタイムラインに動画やコンテンツを投稿することによって、その投稿者への報酬支払を行うモデルを発表していましたが、その提供者は「公式アカウント」に限られていました。
今回の「LINE VOOM」開始によって、個人アカウントでも投稿→収益化ができるようになると期待されています。
いわゆるLINE版「TikTok」
LINEで実装されたLINE VOOMは簡単に言うと「LINE版TikTok」といえるでしょう。
基本的なコンテンツはユーザーが投稿したショート動画で、縦スクロールで次から次へと好みのユーザーやおすすめで提案される動画を、いい意味でダラダラと閲覧していくことができます。
LINE VOOMの基本的な使い方を分かりやすく解説
「おすすめ」や「フォロー中」の動画を見る
現状のTikTokと同じようにLINE VOOMもメイン画面は独自のアルゴリズムで表示されるおすすめと、フォローしたアカウントの動画が表示されるフォロー中の構成になっています。
▼その2つのタイムラインは画面左上のこの部分から切り替えることができます。
友だちを検索する・フォローする
LINE VOOMでは、トークなどで友だちになっているユーザーの投稿を閲覧するには、改めてフォローを行う必要があります。その友だちを見つけてフォローする方法は、大きく分けて以下の2パターンあります。
友だちのプロフィール画面からフォロー
▼フォローしたいユーザーのプロフィール画面下部にLINE VOOM投稿というボタンが設置されていますので、こちらをタップすると、
▼そのユーザーのLINE VOOMにおけるタイムライン画面を表示させることができますので、フォローをタップすることによって、フォローを完了させることができます。
LINE VOOMの設定の友だちリストからフォロー
LINE VOOM設定→フォローリスト→友達リストを見る→フォローできる友達画面から
LINE VOOMの設定画面から、友だちリストを表示させ、その画面上ではLINE上の友だちアカウントを一斉にフォローしていくことができます。
▼自身のLINE VOOM設定画面からフォローリストをタップ。
▼次に友だちリストを見るをタップ。
▼そうすると、LINE VOOM上でのフォローを許可している友だちの一覧が表示されますので、ここからフォローボタンを押していくことでたくさんの友だちをまとめてフォローしていくことができま。
ショート動画を投稿す
LINE VOOMのメインコンテンツはTikTokと同じように「ショート動画」です。
自身のアカウントを更新して近況を伝えたり、広げていくには、まずは投稿を行ってみましょう。
自分の個人アカウントから投稿
自分のアカウントから投稿を行うには、
▼まず自分のプロフィール画面を開き、LINE VOOM投稿をタップ。
▼次に、自分の投稿一覧画面が表示されますので、画面下の+アイコンをタップします。
▼次にストーリーか投稿かを選択することができますので、ここでは投稿をタップします。
▼投稿コンテンツ作成画面に切り替わりますので、ここから投稿の作成を進めて行くことができます。
具体的なLINE VOOM用コンテンツの作成方法は以下の「公式アカウントから投稿」を確認してください。
公式アカウントから投稿
公式アカウントを運用している場合、別の画面から投稿を作成していくことができます。
▼LINE VOOMの設定画面を開き自分の公式アカウントアイコンをタップします。
▼そうすると、LINE VOOMにおける公式アカウント運用画面が表示されますので、画面下の✏アイコンをタップします。
▼写真や動画を設定し、合わせてコメントも付けることができます。
▼スタンプのアイコンをタップすることで自身の投稿にスタンプをつけることもできます。
▼一覧の作成作業が完了したら画面下の投稿をタップすると、
▼LINE VOOMへの投稿を完了させることができます。
LINE VOOM用のアカウントを作成する
LINE VOOMでは公式アカウントを作成することによって分析機能や収益化機能を利用することができます。
その公式アカウントを作成する方法は、
▼LINE VOOMの管理画面を確認すると、公式アカウント作成・連携のボタンを確認することができますので、こちらをタップ。
▼次に公式アカウントを作成をタップ。
▼アカウント名や業種やその詳細、アイコン画像を設定したらアカウント作成をタップします。
▼その後、規約への同意画面が表示され、同意後、このようにLINE VOOM上で確認できる公式アカウントを作成・確認することができます。
再生数や閲覧数を確認する
公式アカウントを作成し、運用していくことで再生数や閲覧数を確認することができます。
▼LINE VOOM設定画面で公式アカウントのアイコンをタップし、
▼表示される管理画面トップのコチラのアイコンをタップすると、
▼このように設定期間単位での閲覧数やフォロワー増減の情報を確認することができます。
LINE VOOMを非表示にしたい場合の対処法
突如新設された今回の「LINE VOOM」ですが、一部のユーザーからは「削除したい」「以前のタイムラインに戻してほしい」など否定的意見が寄せられています。
今回のアップデートにより追加された「LINE VOOM」を非表示にしたり、削除したりすることができるのかというと、残念ながら現時点ではそのような機能は提供されていません。
ただし、日々受信する通知や告知は下記の設定を行うことによって「できるだけ受け取らない」という状態にすることができます。
LINE VOOMの通知をすべてオフにする
▼まず、LINE VOOMの設定画面を開きLINE VOOM通知をタップ。
▼表示される通知設定一覧の中で画面上部に表示されているすべての通知をオフにすることで、LINE VOOMからの一切の通知を遮断することができます。
この設定が「LINE VOOM削除したい派」に対して現時点できる最大限の対処となります。
LINE VOOMのフォローを許可しない
タイムラインからLINE VOOMへの以降にあたって、それまで他人からのフォローができない設定にしていた人でも、自動的に「フォロー許可」の設定になっています。
このことから「フォロー許可」をオフにすることで、見知らぬユーザーからのフォローやアクセスを遮断することができます。
▼LINE VOOM設定画面のフォロー設定をタップし、
▼このフォロー許可の箇所をオフの状態にしておきましょう。
この設定にしておくことによって見知らぬ人からのフォローは避けることができます。ただし、もとから友だちになっている人からは、友だちリストからフォローを行ってくる可能性がありますので、注意が必要です。
▽LINE VOOMの非表示・削除の方法・検証については、以下の記事を御覧くださいませ。
LINEタイムラインとLINE VOOMはどう違う?気になる変更点など
LINEの友だちとは切り離された「空間」
今までのLINEタイムラインは、LINE上の「友だち」関係がコミュニケーションの軸にあり、それらに追加する形で数々の公式アカウントをいわば「継ぎ足していく」形式でした。
新しい「LINE VOOM」では、それまでのLINE友だちとは一度切り離され、全く別のコミュニケーションスペースとして成立することになります。
LINEではこれまでも「オープンチャット」という形で、LINE上でありながら自分のアカウントとは切り離されたオープンチャット独自のアカウントを作成することによって、コミュニケーションすることが可能でした。
今回のLINE VOOMも同じように「LINE VOOM」独自のアカウントを作成することにより、普段とは「別の顔」で動画などのコンテンツ配信ができるようになりそうです。
友だちの投稿は閲覧不可。見るには再度自分から「フォロー」が必要
今までのLINEタイムラインは、基本的に友だちの最近の情報などをチェックするものとして機能していましたが、新しい「LINE VOOM」は新しいアカウントでの活動となるため、LINE上でつながっている友だちの投稿を閲覧するには、改めて友だちアカウントをフォローする必要があります。
場合によっては、友だちのアカウントの投稿が「限定公開」となっていることも考えられるため、閲覧するには改めてアカウント名を伺う必要もアリそうですね。
LINE VOOMのフォローを外してもLINEの友だちからは外れない
全く別空間として創設される「LINE VOOM」であって、フォローを外したとしてもLINEの友だちが外れることはありません。それぞれ別プラットフォーム上で活動するクリエイター/閲覧者の関係でフォローを行ったり外したりすることができるようになります。
フォロー設定の「フォロー許可」が自動でオンになる
1点発生する注意点としては、LINE VOOMのサービス開始にあたりタイムライン設定の中にあるフォロー設定が自動的に「フォローを許可」に切り替わる、という点です。
この設定をそのままにしていると、自分のアカウントがLINE VOOM上で発見された際に、誰でも自分のことをフォローできる状態となります。
このLINE VOOMの開始に合わせて自動で、且つ一斉に変わってしまう設定変更については、予め変わらないようにしておく方法が公開されており、次の内容で解説しています。
LINE VOOMで投稿者が期待できること
動画投稿者への報酬発生・支払い
これまでもLINEタイムラインでは動画の投稿・報酬の支払いが発生していましたが、それらは公式アカウントからの投稿に限られていました。
LINE VOOMからは個人アカウントからでも動画の投稿が可能になり、そこからYouTubeのYouTuberのように広告収入が発生すること。
LINEも広告ビジネスでは、大手クライアントと数多くの協業を行っており、広告主を見つけてくるのはそれほど難しいことではなさそう。
そう考えると、LINEのVOOMで大成功を収めると「LINE VOOMer」というように、新しい収益口として期待が持てそうです。
YouTubeやTikTokの導線
現時点のTikTokでもそうですが、「続きはYouTubeへ」とYouTubeへの動線として機能している側面があります。
その理由は、単純に閲覧時の収益性がYouTubeの方が高いから、ですが、Twitterやインスタグラム・TikTokとは違う客層のユーザーを取り込むためにYouTuberがLINE VOOMのために新しい切り抜きを配信し、集客するというのは実際に起こりうることだと考えられます。
コミュニケーション要素
今まではLINEの友だちのみが閲覧するタイムラインへの投稿コンテンツでしたが、全く別のアカウントになり、全く知らないユーザーも双方向でコミュニケーションが取れるようになりそうです。
おそらくそれらは動画や投稿内容に対するコメントやいいねなどのリアクションになりそうですが、自分の創作に対してフィードバックがもらえる新しい場所となりそうですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、新しく発表された「LINE VOOM」について解説いたしました。
元々「タイムライン」というものがありましたが、お世辞にも盛り上がっているとは言い難い状況でした。
今回、新しいクリエーターを取り込み、おそらくTikTokやYouTube Shortsのようなポジションを狙っていくと見られ、メッセージアプリとエンターテイメント系アプリが果たしてうまく同居できるのか?が見どころになりそうですね!
同一ページにあるフォロー情報を公開がオフになっているところは、11.24以降も変更はされませんが、もしオンになっている場合は、自分がフォローしているユーザー・自分をフォローしているユーザーが全公開で表示されてしまいます。