昨今、SNSなどに大量に広告を貼り、高額な定期購読の料金を請求するアプリが増えています。
今回確認したアプリ「Zカメラ-フォトエディターPro」も例に漏れずその1つで、なんと1週間で1,000円もの料金が知らぬ間に請求される形になります。
今回は、その「Zカメラ-フォトエディターPro」の解約・キャンセル方法をご紹介いたします!
もくじ
画像系ネタアプリを謳う『Zカメラ-フォトエディターPro』
各SNSで出ている映像としては、時間軸をずらして行くごとにリアルに歳をとって行くシミュレーションができるような説明がされていたりします。
もしくは自分の顔写真がイラスト加工に出来たりとか。
▼こちらが「Zカメラ」のApp Storeでの表示画面。
これをみる限り、「自撮りのイラスト化」や「加齢のシミュレーション」ができるような印象を持ちますよね。
結論を最初にお伝えすると、
週1,000円払う価値の機能ではない
です。
SNOWやSODAなど同等、もしくはそれ以上の機能を有したアプリは山程あり、このアプリがいかに「ホームボタンのミスタップによる誤課金」を狙っているかがわかります。
また、各所で無料を謳っておきながらも、
▼アプリ起動当初で表示される画面がこちら。
▼そして「今すぐ登録」と表示されているところに見逃しては行けない表示が…。
3日間無料の後、¥1,000/週という法外な料金の表示。
▼それをそのままタップしてしまうと、このように課金登録画面が表示され、
焦ってアプリを閉じようとし(ホームボタンがある機種の場合)ホームボタンを押すと、指紋認証が動き、課金が成立してしまう、というトラップ付き。
本記事ではこのようなことが起こってしまったユーザーのため、冷静に解約作業ができるように以下に解約作業を記載いたします!
『Zカメラ-フォトエディターPro』の解約・キャンセル方法
このアプリのみならずiPhoneの定期購読を解約する手順は未だにわかりにくいままの構造になっています。
『Zカメラ-フォトエディターPro』については以下の解約方法をご確認くださいませ!
[adrotate banner=”131″]課金登録済みアプリの一覧から『ZC – Weekly VIP』を選択
ここでさらなる不親切なのが、「Zカメラ」というアプリ名ですが、登録アプリ一覧にそのまま「Zカメラ」とは記載されておらず「ZC」と略されています。
もちろんアプリアイコンはApp Store・ホーム画面と同じものが表記されていますので、
▼そちらのアイコンをタップしましょう。
▼次の画面にて定期購読の一覧が表示されますので、登録状態になってしまっている「ZC – Weekly VIP(1週間)」のチェックボタンを確認しつつ、登録をキャンセルするをタップします。
▼次にキャンセルの確認ポップアップが表示されますので、確認をタップ。
▼これで解約作業が完了となります!1つ前の画面が表示されていますが、先程のチェックマークが外れているのが分かります。
これにてキャンセル・解約作業は終了です!お疲れ様でした。
▼さらにもう一つ前の画面に戻り「◯年◯月◯日に終了予定」と表示されていれば完全に解約が完了している証になります!
本当にできる?『マンガフィルター』『リアルタイムエージング』試してみた
ただ「詐欺だ!」とだけ叫んでいても言いがかりになってしまいますので、3日間の無料トライアルの間に、App Storeで表現されているような「自撮りのイラスト化」と「加齢シミュレーション」ができるのかどうか、確認してみました!
加齢のシミュレーション「リアルタイムエージング」を試す
加齢のシミュレーション「リアルタイムエージング」を試してみた結果がこちら。
▼これは老けレベル1の状態。
▼ここからレベルを上げていくと、
▼このように顔の皺が増えていく、というもの・・・。
えっ!これだけ!??
これだと、SnapChatの女性化エフェクトの方が数千倍よく出来ていますし、SnapChatの場合無料でできます。まさかこのエフェクトが週に1,000円かかるとは誰も思わないですよね…。
「マンガエフェクト」なるフィルターを試してみる
これは一度試してみて出来栄えの酷さに驚きました…。
▼アプリ内のこの画面から適用をタップし、マンガ1というフィルターを適用してみると、
▼「これまじ?」っていうクオリティで画像合成が行われました…。
今どき素人が作成したアプリでもここまでのクオリティにはならないはずです。。
違法性は無いので犯罪ではないが…
一連の機能を試してみて、既に無料で配信されている人気アプリと比較すると明らかにクオリティが低く、このアプリに月に数千円支払う希望を持つ人はいないはず…。
とはいえ、登録前に金額の表示などが行われていることと、無料トライアル期間も設けられているため、違法性を問うことはできませんが、
- 焦ってホームボタンを押す→指紋認証で課金が意図せず走ってしまうことを狙っている
- Apple(iTunes)の定期購読のキャンセル(解約)が分かりにくいことを狙っている
のは明らかで悪質さを感じる部分もあります。
いずれ、Apple自ら定期購読の解約リンクをアプリ内に設けることを義務付けるなど、間違って支払いが生じてしまう人向けに対策が講じられることを予想していますが、現時点あまり社会問題化していませんので、この手のアプリが続発することはまだ続きそうな様相です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は『Zカメラ-フォトエディターPro』の解約方法について解説してまいりました。
▼こちらの関連記事でもご紹介しておりますが、
この手のアプリを配信している企業の大半はどこかの租税回避地で起こされたペーパーカンパニーか中国企業で、今回の「Zカメラ」を確認した見た所、こちらにFacebookページの残骸のようなものが残されており、所在地は中国となっていますので、中華企業がSNSの日本国内向けのユーザーに見られるように広告出稿し、ダウンロード数を稼いでいるものと思われます。
ひとまずこの手のアプリが継続的に広告出稿されることが予想されますので、万が一、定期購読に登録してしまった場合でも、iTunesの解約方法はいずれのアプリでも同様ですので、本記事参照していただきながら冷静に解約していただければと思います!