毎度お騒がせ違法アプリの『Music FM』ですが、同名のアプリが多すぎて、普段それほどAppStoreに訪れない人にとっては一体どれが「本物」と呼ばれる「Music FM」なのかがわからない状態になっています。
そこで今回は「本物のMusic FM」なるものがどのようなアイコンで、どのような説明書きがされているものなのか?いつ配信されているのか?
また、「偽物のMusic FM」がどのような状態で配信されているのか?を解説したいと思います。
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もくじ
- 1 違法アプリのリスクは開発者よりも利用者の方が高いってホント?
- 2 本物と言われている『Music FM』(ただし現在はMusicBox)
- 3 『本物』と言われた過去の『Music FM』や『Music Box』
- 4 現在もAppStoreにあるニセモノの『Music FM』
- 4.1 Music FM – 音楽で聴き放題!(デベロッパ:Anuar Zalina)
- 4.2 Music FM ダウンロード fm音楽 音楽で聴き放題!!、デベロッパ: Music Downloader App
- 4.3 Music FM | 音楽で聴き放題!! デベロッパ: Chuang He
- 4.4 音楽 ダウンロード FM ミュージックエフエム、デベロッパ: Music FM ミュージック 音楽
- 4.5 Music Radio FM 音楽で聴き放題!、デベロッパ: Qufu City sailing Machinery Co., Ltd
- 4.6 Music FM 音楽アプリ – ミュージックFM 人気、デベロッパ: xin dong
- 4.7 Music FM | 音楽人気 & ミュージックFM、デベロッパ: juncong ye
- 5 偽物の『Music FM』の使用は危険!?
- 6 まとめ
違法アプリのリスクは開発者よりも利用者の方が高いってホント?
知恵袋などで『Music FMなどのアプリは違法ですか?危険ですか?』という質問をよく目にします。
その点、率直に書きますと、
- 見つかれば逮捕。
- 2年以下の懲役・200万円以下の罰金。
- 逮捕歴が将来に影響。
- 家族も風評被害。
のリスクがあります。
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本物と言われている『Music FM』(ただし現在はMusicBox)
Music FMというアプリについては、時に『MusicFM』、時に『MusicBox』とその時々によりこの2パターンの名前を使用しています。とは言え、使用頻度としては、「Music FM」の方が大半のため、総じてMusicBoxも「Music FM」と呼ばれることが多いです。
そして現在の最新版は以下のアイコンやAppStoreの画面となっています。
アイコン
こちらがアイコン。
中央に描かれているのはCDでしょうか?それでも毎回統一されているのは『音符』が登場してくる、という法則。
AppStoreでの表示イメージ
▼以前は土日+祝日の月曜日に配信がなされていた配信日も現在では日曜限定の出現をしているっぽい。
2個前の青のアイコンからアプリ名・アプリの説明欄に中国語を入れるようにしてきています。あくまで国内のアプリではないことをアピールしているように思いますが、アプリを開くと日本のユーザーに合わせまくっていますので、露骨なごまかし方にアプリ開発者の必死さが伝わります。
2019年2月から現在に至るまでは日曜に限定してストアに表示されているようですが、以降はどのように配信されるか不明です。
当該アプリがあるかどうかを教えてくれるTwitterのアカウントなどはいくつかありますが、
最も簡単にStoreにアプリが存在するかどうかを確認する手段は
▼こちら。
『本物』と言われた過去の『Music FM』や『Music Box』
何度か開発者名を変えながら手を変え品を変え・開発者名を変え、アイコンを変え、規制を逃れているMusic FM(MusicBox)。
2019年初頭に登場した『青のMusic FM』
▼Music FM史上、最も短命な運命をたどったのがこちらの「青のMusic FM」。
今までの8分音符はそのままにしながらもバージョンアップにデザインが追いつかなかったのか、デザインとしてのバランスに若干迷いが見られる。
2018年夏以降の『紫のMusic FM』
▼2018年に長々と配信されていた紫のMusic FMがこちらのアイコン。
絶大な人気を誇る動画SNS『Tiktok』のボケた感じを真似てきているのが、若いユーザーに合わせている努力が感じられます。
2018年初旬の『黄色のMusic FM』
一代前のMusic FMは『黄色のMusic FM』と呼ばれ、こちらも土日限定の配信を行いながら2018年の5月の連休から8月の初旬まで配信がされていました。
▼アイコンはこちら。
▼AppStoreでの表示は以下のようなものでした。
2017年末の『紫のMusic Box』
「本物/ニセモノ」から少し余談が続きます。
実は過去には「本物」と呼ばれながらも、必ずしも「FM」とつかないバージョンも存在していました。
▼それがこちらの『紫のMusic Box』。
▼こちらがアプリ起動直後に表示される「スプラッシュ画面」。
もはや伝統の文言になっている「meet awesome music」はここでも健在ですし、この文言の有無が本物かどうかを見分ける決め手になっているのも事実です。
現在もAppStoreにあるニセモノの『Music FM』
ここまで本物の「Music FM」のアプリの変遷をお伝えしてきましたが、違法アプリ特有の強烈な人気により大量の類似アプリがあることでも有名です。
それら「ニセMusic FM」も当初はアプリ名のみのパクリにとどまっていましたが、昨今は現行/かつてのアイコンに限りなく寄せて来ていることもあり、紛らわしいことこの上ない状態。
ということで以下より、本物を真似て「ダウンロード間違い」を誘った「ニセモノMusic FM」の一覧を御覧くださいませ!
Music FM – 音楽で聴き放題!(デベロッパ:Anuar Zalina)
最初はこちらの「Music FM」。
昨年の5月に登場したMusic FMと同じ色味・同じ形状の音符マークと、過去のアイコンに限りなく寄せてきているのが特徴です。
▼こちらがApp Storeの画面。
上記のスクショをご覧いただくと分かりますが、日本語の文章が10年前のGoogle翻訳並ですね。
また、別のスクリーンショットでは、
▼「無制限に収蔵できて、どうでもいいです」とかなり投げやりになってしまっています。お疲れのようですね。
肝心のアプリの中身は、検索は各種様々な楽曲が表示されつつも、聴取しようとすると何も音が流れない楽曲が多数存在するとのこと。
また、アプリ上のページを移動する度に必ずポップアップ広告(手前に飛び出てくる広告)が表示されるため、使用上のストレスはかなり高め。
とはいえ、このアプリも通常聴き放題では配信されていない楽曲が流されていて、Storeのレビューは高評価が多数といえどもリスクの高い「自己責任系音楽アプリ」と呼べそうです。
Music FM ダウンロード fm音楽 音楽で聴き放題!!、デベロッパ: Music Downloader App
次にこちらの「Music FM」。
こちらのアプリは珍しくアイコンは本家のMusicFMには寄せずに、でも「Music FM」というアプリ名にしちゃうタイプ。
▼こちらがAppStoreの画面。
実はこのアプリ、以前「別のアプリに移動しようとする際に必ずこのアプリが立ち上がってしまう」という「URLスキームジャック」というアグレッシブなエラーを引き起こした問題ある(あった)Music FM。
▼こちらが当該事象に関する関連記事。
今はまたオーソドックスな「Music FM」という名前に変え、且つ、上記のスクショでもお分かりの通り、「URLリンクで強制的に飛ぶ不具合の解除」と表記されていますので、URLスキームジャックのバグは修正されたものと思いますが、実質的に「前科がある」アプリですので、あまり「入れない・多用しない」ことをおすすめします。
Music FM | 音楽で聴き放題!! デベロッパ: Chuang He
このアプリのえげつないところは、
▼限りなく現行型のMusic FMのアイコンに寄せて来ているところ。(これがこのアプリのアイコン)
▼本物のMusic FMと並べて見た時のイメージがこちら。
大の大人がなにをやっているんでしょうね。。逆にAppleもここまで類似のアイコンが申請されてきて、そのままスルーしているのが不思議でなりません。
▼こちらがAppStore上のイメージ。
開発者名としてやはり中国系なのか、スクリーンショットに記載されている日本語の文言は拙い感じ。
音楽 ダウンロード FM ミュージックエフエム、デベロッパ: Music FM ミュージック 音楽
そして次のアプリももちろん「Music FM」。しかもデベロッパー名(開発者名)までMusic FMにしています。もう、このアプリを配信するためだけに作成したAppStore配信用のアカウントなのでしょう。
▼アプリアイコンは1代前の「黄色のMusic FM」に寄せて来ています。
このアプリも黄色が現行型だった頃の本物Music FMのアイコンと並べると、、
▼このように少しだけある音符の光沢の有無だけで音符の形状、黄色の色味など完璧に寄せて来ています。
▼こちらがこのアプリのAppStore上の画面。
このスクリーンショットでも飛び出す文言『超千万の歌』という文言。
先程のMusic FM(偽)のスクリーンショットでも使用されていましたね。言いやすいのでしょうか。
Music Radio FM 音楽で聴き放題!、デベロッパ: Qufu City sailing Machinery Co., Ltd
こちらは「Redio」がついている時点で完全にパクるのは少し臆している感じも受け取れるアプリ名になっていますね。
▼とはいえ、アイコンは以前存在していたオレンジバージョンに限りなく近い色合いで音符部分は「黄色のMusic FM」時代の形状を完全にトレースしてきています。
▼Store側の画面がこちら。
Music FM 音楽アプリ – ミュージックFM 人気、デベロッパ: xin dong
▼アイコンはこちら。
こちらも完全にパクっていないデザインですが、以前の「オレンジ色」と8分音符が2つ並んだデザインは過去と現行版を匠に組み合わせている気もしています。
▼こちらがStore上の画面。
Music FM | 音楽人気 & ミュージックFM、デベロッパ: juncong ye
▼最後のこちらも、もちろん「Music FM」でございます。
こちらも本物に敬意を払ったのか、ハートマークをあしらう状態。
▼こちらがAppStore上の画面。
偽物の『Music FM』の使用は危険!?
現在までのところ、このアプリを使用してスパムがくるようになった、個人情報が流出している、などという情報は見当たりません。
とはいえ、「違法アプリを真似てくる」というスタンスのアプリに対して、不必要に個人情報を提供することは避けたほうが得策と思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は乱立するMusic FMの本物/ニセモノの見分け方・違いをご説明させていただきました。
この記事をご覧いただいている皆さまに置かれましては、これらのアプリがいつまでAppStore上に表示されているかわかりませんし、そもそもちゃんとした合法の音楽アプリを使っていただけることを願いつつ…。