Music FMのWebサイト版が死亡!「サーバーが見つかりません」漫画村逮捕を見て逃亡か




『Music FM』でググると必ずトップに表示されていましたMusic FMのWebサイト。ここではアプリの紹介だけにとどまらず、現行アプリと同様に配信されている楽曲が全て無料で聴ける状態になっていました…。

これ漫画村と変わらないんじゃね??

と思われる方もいらっしゃると思いますが、まさにそう。

2019年7月某日からなんと

▼サーバーが見当たらなくなりました。

このサイトは以前から表面からは音楽検索ができなくなっていましたが、TwitterなどでシェアされたURLからは音楽再生のページに移動し、再生自体は行うことができていました。

それが、今現在はTwitterからのアクセスも「サーバーが見つかりません」の状態。

それとは別に、

▼先日、このようなニュースが。

おそらくこのニュースを受けてサイト側がいわゆる「自主回収」的にサイトを閉じたものかと思われます。

それでは以下よりこまでの経緯をご紹介したいと思います。

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『Music FM』でググると、トップに表示される『Music FM』のWebサイト

iPhoneのSafariでGoogleを利用して『music fm』でググると、

▼このように一番上部にデカデカと「Music FM公式~」のサイトが掲載されています。

「連続再生無制限聴き放題」という音楽的パワーワードがタイトルに用いられ、Googleのアルゴリズムでもユーザーが「Music fm」と検索した際にこのサイトが最も適合するサイト、と認識しているようです。

以前までのMusic FM(Web)と現在の状態

以前までのこのサイトは、アプリ版の『Music FM』と同様にジャニーズであろうが、配信が解禁されていないアーティストであろうが全ての(誰かの手によって違法アップロードされた)楽曲が無制限に配信・聴取できていた状態でした。

また、一部のサイトではこのサイトから楽曲をダウンロードしてiTunesに保存する方法も公開されている始末。

現在は「サーバーが見つかりません。」

そして、

▼こちらがかつての同サイトのトップページ。

▼そしていま現在「本物のMusicFM(Box)の最新版」とされている「ピンクのMusicFM」におけるシェアアイコンをタップすると、このように

シェア用の情報が取れない状態となっています。

いつもであれば

▼このように「Music FMからシェアしました」と意気揚々と違法アプリから共有された旨が表示されていましたが、

今現在はこのアクションもできなくなっているようです。

ネットユーザーの反応は

これに対し現況からネットユーザーの大半が「ざまぁ」的なリアクションをツイートしています。

【朗報】MusicFM、閉鎖
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【朗報】MusicFM、閉鎖
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— よしの (@DrDeadAim) 2019年7月16日

MUSICFM削除おめでとうございます!!!!!!!#musicfm

— かぼすぅ (@kabossuu) 2019年7月16日

多分私でもこういうのでとてもスッキリした。マジでMusicFMは滅びろ。サブスクにすら金落とせないやつに人権はない。

— お衣 (@ki__nu__) 2019年7月16日

いつからこのような状態になったか?

本記事冒頭でも記しておりますが、

▼2019年7月11日付けのニュースで音楽配信業者数社がApp Storeを運営する「Apple」に対して「Music FM」を名指しで差し止めるよう申し入れをした、というニュース。

その数日後、実はMusic FMのWebサイト自体は、

▼このようにサーバーが存在していない状態となっており、

事実上、ニュース直後に夜逃げしたような格好かと思います。

漫画村運営者逮捕を意識したか?

また同じくらいのタイミングで同種のニュースがありました。

▼それがこちら。

漫画村摘発については水面下で粛々と動いていたらしく、各国を転々としていた漫画村運営者がフィリピンのマニラ空港で拘束された、というニュース。

こちらのニュースが7月9日に流れ、更にその後運営と関わりがあった者、共同運営者らが続々と逮捕され、あれだけ大見得を切って堂々と違法配信していたMusicFM運営がここに来てビビった、というのがほんとのところかと。

合法で安全な他の音楽サービスは…?

この手のサービスが法律的にいかがなものか??については説明をする必要がありませんが、国内ほぼ全ての音楽サービスをレビューした当サイトとしては、

  • 5000万曲聴き放題
  • 合法サービスなのにオフライン・歌詞機能あり

の▼こちらの音楽サービスがありますので、今までご存知なかった方はインストールしておくべきアプリかと存じます。

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となっています!

実は過去にサイトの内容を調べていました。

実は、当サイトにてまだ検索で邦楽がガンガン出現している時期に、この「Web版 Music FM」

  • サイトの立ち上げ時期
  • サイトのシステム内部
  • 音楽ファイルの出どころ

を既に調査していました。

▼こちらからその時の全容をご確認いただけます!

サイトの設立時期(推測)

完全に正確な数値ではないですが、サイト測定ツール「Similar Web」でこのサイトを見てみると、

▼どうやら2017年の5月か6月ごろにサイトを開けたようなデータが。

それからアクセスはうなぎのぼり…。サイトオープンから3ヶ月後の2017年9月では100万Visitを越えているので、PVは数百万には達しているものを推測されます…。

機能・概要

▼こちらが、そのWebのトップページ。

このページからそれぞれ

  • 「おすすめ」の表示
  • 他ユーザーが作成したプレイリストの表示

等が行えるようです。またログイン機能も備え付けられており、ログイン後は自動的に自分のアカウントが発行され、クリップなどができる模様。

バックグラウンド再生の可否

任意の音声を選択して、再生後、Safariを閉じて、スリープボタンを押した所、音声が鳴り続ける結果に。

よって、バックグラウンド再生は可能ということになります。

オフライン再生の可否

続いて、機内モードの最中に任意の音声を選択して、再生が行われるかの確認をした所、

  • 過去に再生済みの音声→再生
  • 未再生の音声→再生不可

という結果でした。専門的な話ですが、Safariのキャッシュかブラウザ内のストレージに音声ファイルを格納している…?という結果に。

通信量

音声を再生して10分間の通信料を設定>モバイルデータ通信の欄から確認してみました。今回の確認アプリはブラウザで再生してみているのでSafariとなります。

▼こちらがその結果になります。

結果…14MB

とのことでした。

長時間の再生に置き換えると、

  • 1時間で:84MB
  • 24時間で:約2GB
  • 1ヶ月で:約60GB

となりました。

キャリア制限の7GBプランに加入時、1日あたり約2時間50分、聴取することができます。(理論値)

暗号化されていない通信を利用

Webサイトを立ち上げる際、URLになるドメインを取得しますが、そのドメイン・URLに、よりセキュアな安全性の高い通信を行うか選択することができます。いわゆるSSL通信というやつですが、

こちらのサイトはSSL対応されていません。

▼SSLが適応されている場合、Safariのアドレスバーにこちらの鍵マークが付けられます。

▼当該サイトを見てみると、この鍵マークはありませんでした。

▼また、この種のURLをPCのChromeというブラウザでアドレスバ-内に表示される(i)のマークをクリックすると以下のように表示されます。

…お分かりいただけただろうか…?

ちなみに、サーバー提供会社にもよりますが、SSLの導入はほぼ無料でできます。

結局のところ、具体的リスクはどうなの?という部分については、単純にセキュアのレベルが低い、ということが言えます。

もし、SNSログインを利用していた場合、ログインに使っているSNSのアカウント注意して監視しておいた方がよいでしょう。

まさに何が起きても自己責任系のサービスと言えそうですね。

接続先サーバーについて調べてみた

そして、せっかくWebからオープンされたのだから、これら音声が一体地球のどこから舞い降りているのか、気になったので調べてみました。

▼またもやPCのChromeというブラウザのとあるツールで、ページのそれぞれのパーツが一体どこからダウンロードされているか見れる機能があります。

▼この中から音声系のファイル形式の通信があるか探してみると、

ありました…。どうやら、「http://cdn.musicallyfind.com/」というサーバーへ接続しているようです。

そしてさらにそのドメインの持ち主を探してみると、

▼Whois検索という手段で、このドメインの持ち主を調べてみると、

「http://www.godaddy.com」というオーナー情報が見えてきます。

▼そして、上記URLにアクセスしてみると、

こちらのWebサイトが表示されました。どうやらGodaddyというサーバー・ドメイン提供会社でアメリカに本社がある法人です。

このGodaddyですが、古くから存在するサーバー提供会社。

今回の「Music FM」のようにメインで提供するコンテンツが音声や画像など比較的容量が重い物については、「CDN」と呼ばれるサービスを使って軽快にコンテンツを届けるようにするのが通例で、この会社も実際的にはMusic FMのWebサイトにCDNを提供していたかたちになります。

ちなみに、先日から話題になっている漫画村/漫画塔の騒動において、漫画村が使用していたCDNがクラウドフレアという米国企業のものでありそこから運営者に足がついた、ということが話題になっていましたね。

また、同じようにサイトのドメインもWhois検索で調べた所、同じようにGodaddyという会社名が表示されましたので、おそらく、この2つのドメインとサーバースペースをGodaddyから購入し、このサイトが運用されていると推測されます。

もし利用していた場合の法的なリスクについて

ダウンロードにせよ、ストリーミングにせよ、通常お金を支払わなければ手に入れること・体験することができないものを無料で公開状態にするには、権利者から正式な「許諾」が必要になります。

これらのコンテンツが音楽レーベルから正式に「許諾」を得ているかどうか…。

その答えは当方で持っておりませんので、コメントは差し控えさせて頂きますが、

  • SNS等経由してのユーザーの特定が容易なこと
  • SSL通信不使用でセキュアが保たれていない

という点を念頭に入れておく必要があるでしょう…。然るべき機関が働けば、上記の理由からいわゆる見せしめ摘発は簡単に行うことができるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、Music FMのWebについてレポートさせていただきました!

分かりやすい結論を申し上げますと、

それ以上に便利なアプリがあるのでそれを使用したら良いのでは??

という簡単な答えに帰結します…。



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