本記事は、「LINE MUSIC」と「YouTube Music」とで登録を迷われている方のために徹底比較をします。
LINE MUSICは最近無料でフルで聴けるサービスを開始し、ユーザーの取り込みに積極的ですが、YouTube Musicは母体のYouTubeが大きすぎるため、派生したサービスといえども、多くの点で優位性を持っています。
今回は、この「LINE MUSIC」と「YouTube Music」とで、価格・無料でどこまで利用できるか・配信アーティストはどちらが多い?音質などについて、徹底比較して参ります!
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もくじ
LINE MUSICとYouTube Musicの比較
LINE MUSIC | YouTube Music | |
料金(基本) | 月額1,080円 | 月額1,080円(AppStore:1,450円) |
無料の範囲 | 初月無料 | 動画再生 初月無料 |
ダウンロード/オフライン再生 | 可能 | 可能 |
対応端末 | スマートフォン PC CLOVA | スマートフォン PC Android TV Chromecast Google Home |
音質 | 320kbps | 256kbps |
もっとも違う点は「無料でフル尺を聴く機能」があるか
LINE MUSICとYouTube Musicを比較する際、もっとも異なる点は「無料でフル尺聴く機能があるか」という点です。動画であれば、YouTube Musicでも聴くことができますが、音楽アプリとして必須の「バックグラウンド再生」ができません。
LINE MUSICの場合は、無料のフリープランでは各曲30秒までであれば選んだ楽曲を聞くことができますが、フルの再生はできません。
LINE MUSICとYouTube Musicの無料サービス比較
ではこの2つのサービスにて、「無料ではどこまで利用することができるのか?」について解説します。
LINE MUSICの無料フル再生サービス
LINE Musicでもかつては、無料のフリープランでもフル尺再生を行うことができていましたが、現時点ではルールが変わり、各曲30秒まで再生が可能、という仕様になっています。
楽曲を選んで再生開始することができますが、30秒までになるため、音楽を聴いていることにはならないかも。
YouTube Musicは登録しなければただの「音楽版YouTubeアプリ」
YouTube Musicの場合、アプリのダウンロードから利用まで、一見全て利用できるように思いますが、音声だけの再生やダウンロード保存は有料登録しなければできないため、通常のYouTubeアプリの音楽版を利用しているだけ、のような形になります。
また、無料版ではバックグラウンド再生もできないため、画面を閉じての再生、いわゆる「通勤通学の再生」も無料版ではできない仕様になっています。
LINE MUSICとYouTube Musicの料金プラン比較
次に、両サービスの「料金」について比較していきます。
プラン名(月額) | LINE MUSIC | YouTube Music | YouTube Music(AppStore) |
個人プラン | 1,080円 | 1,080円 | 1,450円 |
学割 | 580円 | 580円 | - |
家族割 | 1,680円/6人 | 1,680円/6人 | 2,180円 |
年間払い | 10,800円(ファミリー:16,800円) | 10,800円 | - |
いずれもほぼ同じプラン・価格
料金プランは価格帯・プラン内容としてもほぼ同様。個人・学割・家族・年間とそれぞれの価格帯も同一になっています。
LINE Musicは、LINE Store経由での支払いがオトク
LINE Musicでの料金プランを解説する際に忘れてはならないポイントがあります。
それは、LINE Store経由で登録をすることで月額100円もおトクになる、という点です。
▼LINE Store内のLINE Musicのページを確認すると、通常プランが月額980円となっており、通常よりも100円オトクな価格設定になっています。
さらに、クレジットカード決済のみの場合は、初回2ヶ月間が無料になりますので、通常よりも1ヶ月分無料期間が長くなる点もオトクなポイントの一つです。
YouTube Premiumの登録者はYouTube Music Premiumの利用は無料
YouTube Musicでも料金プランでは見逃せないポイントがあります。
それは、YouTube Premiumという動画サイトとしてのYouTubeの有料プラン(月額1,280円)に登録すると、YouTube Music Premiumの全ての機能が使える、という点です。
つまり、Youtube Premiumに登録するとYouTube Musicの有料版が無料になる、という点です。
もし、自宅のテレビなどでYoutubeをよく見る環境で広告表示を取り除きたい、かつ音楽サブスクも契約しておきたい、という場合は、明らかにYoutube PremiumでYouTube Musicを利用することがオトクとなるでしょう。
YouTube Musicの「App Store課金」に注意!
YouTube Musicの欄を見ていただくと、YouTube Music(App Store)という項目があります。
これは、iPhoneの場合、アプリ内から登録を行うと、AppleのApp Storeを経由した登録になるため、Appleの手数料分(30%)だけ月額料金が上乗せされます。そうなると、月に300円も金額が上がるため、YouTube Musicに月額登録する際は、必ずWebから課金登録を行うようにしましょう。
▼詳しくは、こちらの記事の「YouTube Musicの支払方法」をご覧くださいませ!
Webからの登録を行う分には、一般的な音楽サブスク料金とほぼ同様です。
LINE MUSICとYouTube Musicのダウンロードとオフラインを比較
▼音楽アプリの機能として最重要な「ダウンロード」と「オフライン再生」機能についてまとめました。
LINE MUSIC(フリー) | LINE MUSIC(プレミアム) | YouTube Music(未登録) | YouTube Music(登録) | |
ダウンロード保存 | 不可 | 可能 | 不可 | 可能 |
オフライン再生 | 不可 | 可能 | 不可 | 可能 |
両サービス、無料版はダウンロード不可、課金登録以降はダウンロード・オフライン再生が可能、という仕様になっています。
LINE MUSICとYouTube Musicの配信中のアーティストを比較
LINE MUSICとYouTube Musicを比較する時に、最も特異な点が「配信アーティスト」です。
LINE MUSIC含む通常の音楽サブスクサービスは、サブスクNGアーティストが解禁を行う際、一斉に配信スタートしますが、YouTube Musicの場合、サブスクNGアーティストでも、YouTubeにMVやPVがあれば、それをダウンロード保存・オフライン再生することができます。
▼未だサブスク解禁していなかった「B’z」の楽曲もこのようにYouTube Musicに有料登録している状態であれば、ダウンロード・オフライン再生まで行うことができます。
先日サブスク解禁した「米津玄師」ですが、それまではYouTube Musicでのみ聴き放題ができる状況でした。
ただし、基本的に配信アーティストは同じ
MVがダウンロードできる、という違いはあるものの、検索に表示される・ヒットするアーティストの楽曲・アルバムはどの音楽サブスクサービスでも同様になっています。
一斉解禁は音楽業界のルールか?
このようにサブスクNGだったアーティストが解禁を行う際、基本的には全てのサービスに一斉に提供されます。これは、どこか特定の配信業者を引き立てるのではなく、リリースするのであれば一斉に、という業界の慣習になっているように思います。
LINE MUSICとYouTube Musicの「対応端末」を比較
LINE MUSIC | YouTube Music | |
対応端末 | スマートフォン PC CLOVA | スマートフォン PC Android TV Chromecast Google Home |
YouTube Musicは多彩な製品で再生可・一方LINE MUSICは…
YouTube Musicを提供するGoogleが既に多彩なデバイス展開をしているために、YouTube Musicを再生・利用できるデバイスは多岐にわたります。
一方、LINE MUSICはスマホ・PCのほかは自社のCLOVAのみ。
テレビに「Android TV」が搭載、YouTubeをテレビで視聴できることが結構大きい
国内メーカーのテレビで軒並み「Android TV」内蔵が増えてきました。
これは、テレビにAndroid のOSが搭載され、スマートフォンの機能がテレビで実現できる、というもので、テレビでYouTubeを見たり、Netflixを見たり、ということがとても簡単になります。
そして、このAndroid TVが国内メーカーテレビに実装されたことにより、YouTube MusicでのMV視聴も自宅のテレビでできることから、LINE Musicと比較すると、「テレビのあるリビング」はYouTube Musicの利用機会が増えていくことが予想されます。
LINE MUSICとYouTube Musicの「音質」を比較
▼こちらが、両サービスの「音質」を表す「kbps」という単位の一覧表。
音質設定名 | LINE MUSIC | YouTube Music |
最高 | 320kbps | 256kbps |
高 | - | - |
中 | 192kbps | 190kbps |
低 | 64kbps | 90kbps |
この「kbps」は1秒間あたりのデータ量を表していて、数値が高いほど、音質が高いことを意味しています。
この数値を見ると、最高音質はLINE MUSICが320kbpsと最高値を出しており、YouTube Musicよりは音質が良い、ということが言えます。
個人的な感想・それぞれのおすすめユーザー
ここまでの情報にて、両サービスが「どのようなユーザーに向いているか」をまとめます。
LINE MUSICをおすすめしたいユーザー
- LINE Store経由の登録で「できるだけ」安く利用したい人
- メッセージアプリ「LINE」で好きな曲の好きな箇所を設定したい人
上記のように、LINE MUSICとしては、LINE Store経由での課金で月々100円おトクに利用することができる点が、月額価格の違いになっていますので、「最安値を追求したい」という方は、LINE MusicのLINE Store経由での課金がおすすめ。
また、メッセージアプリ「LINE」との連携があり、「LINE着うた」や呼び出し音を好きな楽曲に設定できるという、まさに「LINEしかできない」サービス提供があります。
これらの機能を利用したい!という方は、必然的にLINE MUSICを選択することになるでしょう。
YouTube Musicをおすすめしたいユーザー
- 好きなアーティストがサブスク解禁していない
- YouTube Premiumに加入済み
- Android TVをよく使う
上記の場合は、YouTube Musicの登録がおすすめです。もっとも、YouTube Premiumを利用している場合は、無料で利用できますので、追加費用が発生しないという意味でもYouTube Musicがおすすめです。
個人的には…
もし、「音楽サブスクに払うお金がない!」という方の場合、YouTubeで動画を見るというシンプルな選択になりそう。
それとは別に、「月額は払うけれども、極端におトクなサービスはないの!?」という方の場合、個人的には「YouTube Premium」をおすすめしたいです。
YouTube Premiumは、月額1,280円で、YouTube Musicの母体である「YouTube」の全動画がダウンロードでき、広告も非表示にできる、というプランですので、通常の音楽サブスク(1,080円)よりは高額になりますが、YouTubeヘビーユーザーの場合、明らかにYouTube Premiumに加入した方が総合的にはオトクでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「LINE MUSIC」と「YouTube Music」を比較してみました。
LINE MUSICの「無料フル尺再生」は月1回の制限はあれども、使ってみると以外に便利です。リピートできないデメリットはありますが、そこまで不便さは感じません。
また、YouTube Musicは正直、プランとしてはその上位のYouTube Premiumが良すぎて、中途半端に見えてしまう気も。この当たりは、月々のご予算に応じて、ご検討くださいませ!
iPhoneユーザーへのおすすめ音楽アプリは圧倒的に「Apple Music」
今回は、LINE MUSICとYouTube Musicのご紹介をいたしましたが、iPhoneユーザーの場合、圧倒的におすすめなのが、Apple Musicです。
画面の使いやすさ、iTunesとの連携でCDから取り込んだ曲と、ダウンロード楽曲とをシームレスに行き来できること、Apple Watchとの連携など、Appleだからできる仕様が数多く散りばめられています。
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