本記事は、YouTube Musicの「料金」について解説いたします。
YouTube Musicはもともと動画サイトの「YouTube」から派生したサービスであるため、YouTubeの有料プラン「YouTube Premium」と密接な関係があります。
そこで今回は、YouTube Musicの有料プラン「Premium」をはじめ、学割・ファミリープランに関する詳細や実質「YouTube Premium登録」によってただで利用できる!?という点を詳しく解説します。
もくじ
YouTube Musicの料金に関する重要な注意点
まず、YouTube Musicの料金をご紹介する前に、大事な注意点です。
それは特にiPhoneを使っている方が対象ではありますが、App StoreからYouTube Musicを登録すると毎月300円以上多く支払いが発生する、ということ。(詳しくはこちら)
以下からご紹介するYouTube Musicの料金プランはApp Storeを経由しない形での料金体系となります。
YouTube Musicの料金プラン一覧
YouTube Musicは無料含む複数のプランを提供しています。
YouTube Musicの料金プラン一覧
まずYouTube Music Premiumの料金プラン一覧を見てみましょう。
無料 | Premium | 学生プラン | ファミリープラン | |
月額料金 | 無料 | 980円 | 480円 | 1,480円(6人まで) |
ダウンロード | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ |
曲だけ再生 | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ |
YouTube Musicの料金プランとしては、無料も1つのプランとカウントすると、全部で4プランが存在します。
無料について
のプランは一見無料プランにも見えますが、「音楽に特化したYouTubeアプリ」を見ているのと同じ意味合いとなり、楽曲のダウンロードや音声だけ再生というのはできません。
ただし、Googleアカウントと連携しておくことで動画閲覧内容を把握しおすすめのプレイリストも提示してくれます。
Premiumプランについて
このプランがYouTube Musicの有料プランとして最もオーソドックスなプランです。
このプランに登録することによって
- 楽曲のダウンロード保存
- オフライン再生
- バックグラウンド再生
- 動画無しの曲だけ再生
を実現することができます。
価格は980円/月でSpotifyなどのその他の音楽サービスと比較しても全く同じ金額となります。
学割プランについて
YouTube Musicは学生に対し、通常の約半額(480円/月)で利用できる「学生プラン」も提供しています。
「学生」と聞くとやはり「中高生が利用できるか」が気になりますが、YouTube Music側が学生と判断しているのが、大学・大学院・専門学校・高専と限定されており、基本的には18歳以上学生が対象になるため、中高生は学割の適用外となっています。
▼YouTube Musicの「学割」についての詳細は以下の記事をご参照くださいませ!
ファミリープランについて
最大6アカウント分までまとめて支払いができる「ファミリープラン」も提供しています。
Premiumプランのファミリーとして認められる条件は、
- 同じ世帯であること
- 同じ住所であること
の2点となります。
料金は1,480円/月で最大人数の6名で割るとなんと一人250円以下になります。
YouTube Premiumに登録している場合、なんと無料(タダ)!
YouTube Musicの有料課金を検討する時に忘れてはならないのが『YouTube Premium』の存在です。
▼YouTubeを「親」とするとYouTube Musicは「子」のサービスになりますので、親サービスであるYouTubeの有料版「YouTube Premium」に登録するともれなく、YouTube Music Premiumの機能も使えるようになります。
そうなると、言い方を変えれば「YouTube Premiumに入っていれば、YouTube Music Premiumは無料で使える!」という風にも言うことが出来ます。
また、そのYouTube Premiumの料金も1,180円(ウェブからの登録時)ですので、
「+200円でYouTubeの動画まで保存し放題」
とすることも出来ます。
YouTube Musicの支払い方法
YouTube Musicの支払い方法は
- クレジットカード/デビットカード払い
- PayPal
- Google Play残高(Android)
- App Store(iTunes)定期購読
の全4パターンがあります。
【注意】YouTube Musicの登録は必ずウェブ経由で行うこと
こちらでも繰り返しますが、上記の「支払い方法」の一つ、「App Store」の課金は支払いを行う上で、かなり注意が必要です。
その理由は単純に「高い」。
▼こちらが、ウェブからの課金とApp Storeの課金を比較したものですが、
課金方法 | YouTube Music Premium | YouTube Premium | |
月額(個人プラン) | ウェブ/Google Play | 980円 | 1,180円 |
AppStore(iTunes) | 1,280円 | 1,550円 | |
月額(ファミリープラン)*6人まで | ウェブ/Google Play | 1,480円 | 1,780円 |
AppStore(iTunes) | 1,950円 | 2,400円 |
赤字の欄をご覧いただくと、それぞれ300円から600円以上高額になってしまうことが分かります。
その理由は「Appleの手数料」が存在するため。
通常はサービス提供側が手数料を吸収する形で価格を変えませんが、YouTube (Music)Premiumの場合は、消費者側が負担する形をとっています。
これを知らずに登録・長期間利用してしまうと1年で3,600円という金額のロスが発生してしまいますので、登録する際は必ずWeb、もしくはGoogle Play経由で課金手続きを行うようにしましょう。
YouTube Musicの有料プランで出来るようになること
では、YouTube Music Premiumにおける月額980円の価値となる「登録後にできること」をまとめて解説いたします。
映像再生無しの「曲だけ」再生
YouTubeの動画で音楽は聴けるものの、そこで気になるのはやはり「通信量」。
YouTube Music Premiumに加入すると、
▼再生画面上でこのように曲と動画を選ぶことができ、
曲のみで再生を行ったほうが格段に通信量を抑えることが出来ます。
また、再生から曲が流れ出すまでの時間・再生位置の調整を行った際など挙動も、通信量が軽くなるため軽快に動作します。
楽曲のダウンロード保存
音楽アプリは一度端末内に保存し、いつでも通信無しで聴けるようにしておきたいと思いますが、
▼YouTube Music Premiumに登録すると、楽曲再生中にオフラインに一時保存の機能が選択できるようになります。
オフライン再生
ダウンロードを行った場合、その曲をオフラインで聴くことが出来ます。
オフライン再生のメリットは飛行機内などの機内モード中でも再生が出来ることと、通信を発生させずに再生を行いますので、通信量の節約と読み込みなどがなくなるため、再生体験の向上が挙げられます。
バックグラウンド再生
ベーシックプランのYouTube Musicで動画を閲覧した場合、ホームボタンを押すなどしてアプリを閉じると再生(音声)はそこで途切れてしまいます。
YouTube Music Premiumに登録している状態であれば、アプリを閉じていても再生が維持される「バックグラウンド再生」が有効になりますので、電車に乗っている通勤・通学時にスマホをバッグに入れていても再生を続けることが出来ます。
他の音楽サブスクサービスとの比較
▼では、ここで他の音楽サービスと比較してYouTube Musicがどの位置づけにいるのか確認してみましょう。
Spotify | YouTube Music | Apple Music | Prime Music (Prime会員) | Amazon Music Unlimited | LINE MUSIC | AWA | ||
アイコン |
||||||||
月額課金 |
個人 | 980円 | 980円(App Store:1280円) | 980円 | Amazon Prime会員特典 | 980円(Prime会員:780円) | 980円 | 960円 |
学割 | 480円 | 480円 | 580円 | – | – | 480円 | – | |
家族割 | 1,480円/6人 | 1,480円/6人(App Store:1,950円) | 1,480円 | – | 1,480円 | – | – | |
年間一括払い | ✕無 | ✕無 | 9,800円(個人のみ) | – | 個人&プライム会員:7,800円(ファミリープラン:14,800円) | 9,600円 | 9,600円 | |
個別購入 | ✕不可 | ✕不可 | ✕不可 | – | ✕不可 | ◯可(257円~) | – |
基本的にはどのサービスも
- Premium:980円/月
- 学割:480円/月
- ファミリー:1,480円/月
と横並びですが、唯一Amazon Musicのみ、プライム会員の場合は780円と差別化しています。
まとめ
いかがでしょうか?
今回はYouTube MusicのPremiumプランにおける料金を詳しく解説いたしました。
料金自体はその他のサブスク音楽サービスとほぼ同様ですが、YouTube Musicの場合、サブスク解禁していないアーティスト(代表格:米津玄師)などもダウンロード・オフライン再生が出来ることが魅力です。
個人的には、月980円も支払うのであれば+200円でYouTubeの動画も保存・広告無しにしてしまった方がお得に感じますが、みなさまのお財布事情によって検討してみて下さい!