あなたはTiktokをやっていて
▼このような広告を見たことはありますでしょうか。
このFacetifyというアプリ、広告を見た限りでは自分の写真を取り込んで数十年後の自分の顔をシミュレートしてくれるネタ系アプリかと思いますが、実は一週間に1000円以上の料金を徴収する実質的に半分くらい詐欺アプリとなっています。
過去に当サイトでも同じような誤タップを狙った課金誘導アプリを何度か取り扱いました。
今回もその手のアプリの可能性が強く当サイトにて検証しましたのでご覧くださいませ!
もくじ
Tiktokなどに大量の広告を投下。ネタアプリとして壮大な釣りアプリ
▼ Tiktok上では、幼い頃の写真から時系列追って歳をとっていく様を表現した告知が流れています。
おそらく同一人物の幼少期から青年期にかけての画像を加工しているものだと思いますが、「あなたの将来の外観を知りたいですか?」という広告文言があり、将来の顔のイメージを生成するようなネタアプリだと思わせる見せ方をしています。
▼今回取り上げる「Facetify」ではありませんが、同じように「Zodiac Master Plus2019」というアプリも同じ手法で動画広告をTiktok上に展開しています。
App Storeのレビューもゴミ以下の扱い。
▼ App Store のトップ画のイメージがこちら。
こちらでも同じように顔写真を撮って性別を変更するなどのネタ機能が説明されています。
ところが、App Store のレビュー欄を確認したところ、
▼この上ないくらいの荒れ方でゴミ以下の扱いをされています。
当サイトにも自撮りアプリはいくつも取り上げていて顔認識の機能でいえばSNOWが最高峰に位置するアプリかと思っています。
顔認識機能や美顔機能は他社の追随を許さないぐらいの精密さを持っていながら無料で利用できることを考えると、有料でどれほどの機能なのかが気になりますね。
冷静に解約を行う方法
一週間で1000円かかるアプリの中身が見るも無残な詐欺アプリだとわかったところで、ひとまずこのアプリを冷静に対処しましょう。
まず行うべきはアンインストールではなく、一週間1000円の定期購読の解約になります。
いかに定期購読の解約の手順を説明します。
[adrotate banner=”131″]▼ようやく次の画面で、この忌まわしき「Facetify」のアイコンを確認することができます。
「更新:◯年◯月◯日」と表示されていますね…。このままではその日付から1週間1000円の料金が掛かってしまう。こんなしょーもないアプリに。
「Facetify weekly subscription」をタップすると、
▼1週間¥1000円のところにチェックがついているのが確認できます。この画面で「登録をキャンセルする」をタップ。
▼「確認」をタップ。
▼そうすると先ほどの画面にチェックマークがなくなり、
▼ひとつ前のページの一覧画面でも「◯年◯月◯日に終了予定」と記載されていることがわかります。
こちらの記載がなされていれば、問題なくアプリを解約できたことになります。
お疲れ様でした。
クソみたいなアプリを解約すると手が汚れた気分になりますので、洗面所に行って気分を変えるためにも手を洗ってきましょう。
これで解約作業は完了です!
課金されてしまった場合、返金は可能?
無料トライアル期間に解約作業ができず実際に課金が発生してしまった場合、Appleに対して返金申請を行うことができます。
▼返金申請に関する詳しい方法はこちらの記事に記載しております。
ただし、アプリの性質や状態によって必ずしも返金が可能になるわけではないとのことですので、ひとまずダメ元の申請としてでもAppleに対し送信しましょう。
試しに『Facetify』を使ってみた
何もせずに怪しんでるだけでは始まりませんので、こちらも検証がてらアプリをインストールして無料トライアル利用して内容がどんなものなのかを確認してみました。
アプリ起動後、すぐさま課金のボタン登場
▼アプリを起動後一番初めに表示されるのがこちらの画面。
「無料 全ての機能にアクセス」と記載しているため、この画面だけ見ると全ての機能を無料で利用できそうな雰囲気がしていますが、中央の「無料トライアルを開始」をタップすると・・・
▼このように課金登録の画面が表示されます。
上記の画面に注目していただきたいのが、
3日のトライアル
と
¥1,000/週
の表記。
要するに、三日間の無料期間の後は一週間に1000円の料金を徴収しますという意味です。
ちなみに、6500万曲が聴き放題になるAmazonミュージックですら、1ヶ月に980円です。
どれほどの機能なのかさらに気になりますが、ここは無料トライアル期間中に解約する前提でこちらに登録してみます。
こちらがアプリの中身。全然面白くもなんともないです。
▼こちらがアプリのトップ画面。
▼いくつかメニューが存在し、広告で見たような「30年後の私」のようなものも。
フェイスステッカーはプログラム初心者が作成したプロトタイプですか?
試しにフェイスステッカーをやってみると、
▼写真に対して、ひげなどが付けれたり、
▼テーマメイクとして1セットの化粧が施されたりしますが
クオリティの低さが尋常ではなく、プログラミングスクールの生徒が初めて画像認識のプログラムを触り、出た結果を見せられているような、そんな感覚に陥ります。
「30年後の私」はもはや画像生成すら行っていない
そして広告で最も多用されていた「30年後の私」をやってみたところ、
▼まじで、リアルに、冗談抜きでこの年老いた人物たちの写真が表示されるだけ…。
この画像が表示される前に自分の顔写真を撮影しますが、本当にどこを自分の画像に差し替えているのか全くわからない。
しかも画像生成していたとしても既存の写真に何かを当てはめているだけ、という、アプリが「物体」だったらトイレに流しているレベル。
このレベルの機能で一週間1000円の料金を徴収することは、やはり明らかに誤って操作した先に間違って定期購読をしてしまうことを狙うアプリだと読み取れます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
度々このようなアプリが App Storeの上位に突然現れて、 散々なレビューを書かれた挙句に消えていくということを繰り返しています。
過去のこの手のアプリを見てみると、どうやら開発会社は別の会社のようですが、一貫性をもってこの手法で作業を行おうとしているのでどこかで同じ業者なのかもしれません。
また現在の Apple の定期購読の解約の手順が非常に面倒くさく、かつ分かりにくいところにありますので、その辺りもこういったアプリを産んでしまっている元凶になっているのではないかと推測しています。