まず初めに、こちらのページを見ておられる方の大半が「カラーコール」というアプリを見たけど、よくわからん、という理由でご来訪いただいていると思います。
タイトルにも「着信きせかえアプリ?」と記載しておりますが、
結論から申し上げると、
『通話アプリのきせかえは一切出来ません』
というのが結論です…。
ただし、執筆現在、App Storeの無料ランキングで1位にいることもあり、多くのダウンロードが予想されている中、昨今流行りの誤タップによる「指紋認証課金狙い」であるこのアプリにお困りの方もいらっしゃると思いますので、本記事にてこのアプリの概要、誤って登録してしまった方への解除・退会方法のご案内をさせていただきます!
もくじ
なぜApp Store無料一位までになったのか?
こちらも昨今よくある手法なのですが、大量のYouTube広告から流れ着いたユーザーがとりあえずのダウンロードをしたものと思われます。
▼ただし、出現している動画広告は良く出来ている模様。
こういう広告すき pic.twitter.com/0J8ixdIP6t
— ほりこす🐥😈 (@horikosu) 2018年6月27日
App Storeでの表示内容
まずはApp Storeにてどのような表示がなされているか確認してみましょう。
▼こちらがApp Store上のトップ。
このアプリ名しかり、
▼このスクリーンショットしかり、
まるでiPhone純正の通話アプリ使用時の着信画面がきせかえられるかのような見た目をしていますが、そんな事できませんです…。
ただし、アプリの説明欄にはその点についてと、
▼こちらのアプリでも(一応日本語で)「全ての機能は有料です」という文言は記載されているだけ、
先日ご紹介した『MyAstro』よりはマシかと思います。。。
また問題となっているアプリ内課金の欄を見ると、
▼2,900円、4,500円、22,800円の高額課金が並んでいます。
これらが一体どれほどの対価なのかは後ほどのアプリ内容説明にて後述します。
このアプリで出来ること
まず、このアプリで出来ることですが、
- 音声通話を行うこと
- その発着信時の画面を選べること
の2点しかありません。
では次からアプリの内部をご紹介していきたいと思います。
アプリの内容紹介
さて、ここからが問題となっているアプリ内部になります。
誤タップ注意のアプリ初期画面
▼アプリを開くとまず表示されるのがこちらの画面。
こちらにも1ヶ月:4,500円、1週間:2,900円、1年:22,800円の表記がされていますが、1週間ごとの更新の場合、三日間の無料トライアルが付いています。
この画面の際、
▼こちらの「はじめる」ボタンを押すと、
途端に課金確認のボタンが表示され、驚いてホームボタンを押してアプリを閉じようとするアクションによって
指紋認証での登録完了
をしてしまう時があります。
また、
▼見にくいですが、こちらに「制限付きバージョン」というリンクがあり、こちらを押すことでトライアル期間でもない無料使用を行うことができます。
▼上記のリンクを押すと、こちらのダイアログが表示され、
発信は不可、受信は可、ということで、ひとまずはこの「制限付きバージョン」を使ってアプリの内部を見ていきます。
キーパッド画面
画面下部のアイコンで一番左端に位置しているのが
▼こちらのキーパッド画面。
一見普通の通話アプリにおけるキー表示画面のデザインになっています。
このアプリでは7桁の数字が実際的な電話番号の役割を果たし、この画面にて、掛けたい相手先の7桁の数字を入力することで、このアプリへの通話をしかけることができます。
連絡先
こちらはいわゆる「電話帳」の画面。
▼この時点では何も表示されていませんが、予め登録を行った場合にこちらに『このアプリ上での』連絡先が表示されることになります。
履歴
こちらは発信・着信の履歴画面。
▼履歴がある場合、このように表示されます。
テーマ
▼こちらは、発着信時の画面アニメーションを選択する画面になっています。
着信をアニメーションにしたい場合、この中のバリエーションから選択を行います。
設定
▼こちらはパスワード変更など、現在の状態を変更できる画面です。
「サポート」という記載もありますが、
▼タップするとこのような表示になり、
実際的には相談する内容ごとにチケットをユーザーが発行し、その中に相談内容を記載して送信、という流れになることを予想する画面ですが、どこから何を聞いたらいいか分からない、親切とは言い難い画面ですね。。。
▼また、「登録について」をタップすると、
このように改行なしの文章がずらずらと表示されており、2,800円/週という高額課金とは思えないサポート誠意のなさを感じる画面ではあります・・・。
電話をかける・受ける
このアプリのメイン機能である音声通話の機能を行ってみました。
まず、2台のiOS端末にこちらの『カラーコール』をインストールし、それぞれの端末に電話番号となる7桁の番号を払い出してから、片方を3日間の無料登録を行い、一方の端末にこのアプリ経由で電話をかけてみました。
そうすると、
▼アプリを開いている場合は、このように相手先の番号(モザイク部分)が表示され、音が若干けたたましいベル音が鳴り響きます。
この状態で電話をとるアイコンをタップすると、実際に音声通話は実現できます。
また、アプリを閉じている場合、プッシュ通知が表示され、通話が着信していることをお知らせします。
また、この発着信時に流れるアニメーションは、本記事内「テーマ」でご説明している内容の通り、そこで表示されているバリエーションから選ぶことができますので、App Storeの詳細説明にしろ、アプリ名にしろ、嘘は記載していないのですが、
いかんせん課金発生のタイミングがエグい
と思います。
誤って課金したときの退会・解除方法
もし、指紋を盗られるかのごとく登録してしまった人は以下の手順を三日以内に行えば料金がかからず解約することができます。
- 設定画面の最上部にあるユーザー名>iTunes と App Storeをタップ
- 画面上部に表示されるApple IDをタップ
- 「Apple IDを表示」をタップ
- 自身のパスワードを入力して認証
- ▼「登録」をタップ。
次の画面にて、現在登録中の月額課金サービスが表示されますので、その中から今回のを選択しましょう。
その後、「トライアルをキャンセル」という文言が表示されますので、そのボタンを押下後、淡々と解除を進めていきましょう。
そして、最後に
▼このように「○○に終了予定」との表示がされていれば、無事に解約・退会が完了している証拠です。
課金されてしまった場合、返金は可能?
無料トライアル期間に解約作業ができず実際に課金が発生してしまった場合、Appleに対して返金申請を行うことができます。
▼返金申請に関する詳しい方法はこちらの記事に記載しております。
ただし、アプリの性質や状態によって必ずしも返金が可能になるわけではないとのことですので、ひとまずダメ元の申請としてでもAppleに対し送信しましょう。
登録後、アプリにログインできない!?
このアプリを検証していて、無料トライアル登録後に
▼こちらの表示が出て、画面が切り替わらずログインも利用も出来ないという事態がありました。
最終的には、一旦このダイアログを「OK」で閉じ、画面上部にある「制限付きバージョン」のリンクをタップすることによって有料機能にアクセスすることはできましたが、やはりこの高額単価設定のアプリにしてはお粗末な画面遷移であると言わざるを得ません。
2,900円/週分の価値はあるのか?
ないです。
音声通話はわざわざこのアプリでなくてもLINEやSkypeで行えば良いですし、背景のアニメーションも特段感動するものでもありません。
と、まぁ真面目に否定した所で、このアプリのそもそもの目的がアプリ起動直後の誤タップ課金であることは間違いありませんので、こんな考察は必要ないですねww
まとめ
いかがでしたでしょうか?
昨今この手の
- 無料で配信している
- でも機能は全て有料
- しかも月額5,000円程度の高額課金
というアプリが増えています。
おそらくその理由としては、iPhoneの指紋認証のスピードの速さでしょう。
おかしな表示(高額な月額課金表示)が出たと思って急いでホームボタンを押して閉じようとする、その「ホームボタンをタップ」自体が指紋認証として働き、登録したような見え方になってしまう。
慌てて解除しようにもiPhone・App Storeの場合、解除ページがわかりやすい場所にありませんので、週2,900円の課金に絶望する人も…。。
間違って課金することを狙う事自体は、明らかに「悪意がある」と断言しても良いと思いますので、今後は、各アプリの
▼こちらの有料課金の欄を
ダウンロード前に確認する方がよいかもしれませんね!