この記事は、海外通販サイト「Temu(ティームー)」がどこの国の企業が行っているのかについて解説します。
その安さから若者から注目を浴びている「Temu」ですが、あまりの安さに「どこの国の会社がやっているのか」「配送はどの国からされるのか」が気になっている方が多いようです。
そこで今回は「Temu」がどこの国の企業が運営しているのかなどについて詳しく解説します!
もくじ
Temuはどこの国の企業が運営している?
Temuの運営企業は中国国籍の「PDDホールディング」(拼多多:ピンドゥオドゥオ)
Temuは中国のEC業界で大手のPDDホールディングス(拼多多(ピンドゥオドゥオ))という企業が親会社の企業です。
中国の企業ではありますが、Temu事業は拠点をボストンに置きグローバル展開を見据えています。
「拼多多(ピンドゥオドゥオ)」は怪しい企業?
では「拼多多(ピンドゥオドゥオ)」はどのような企業なのでしょうか。
拼多多(ピンドゥオドゥオ)は2015年に上海で創業された企業で、他のECサイトと異なり「共同購入」が特徴で急拡大しました。Temu自体は共同購入ではありませんが、ユーザーが「お友達紹介」でユーザーを増やしていくように促される仕組みは似たものを感じます。
今現在時点でTemuサービス・アプリにおいて、情報漏洩や不正アクセス等の実績は報告されていませんが、一つ留意すべきこととして、
▼2023年4月の読売新聞オンラインの「中国通販サイト「ピンドゥオドゥオ」、利用者スマホから通話履歴・写真など不正取得か」という記事には
米CNNは、中国で7億人超の顧客を持つ通販サイト「拼多多(ピンドゥオドゥオ)」が、自社のアプリをインストールした人のスマートフォンから、様々な個人情報を同意なく取得していたと報じた
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230405-OYT1T50203/
と記載されており、この報道後、Googleのグーグルプレイストアでは拼多多(ピンドゥオドゥオ)のアプリ配信を一時停止するなど、セキュリティの観点で指摘を受ける挙動が過去にあったのは事実です。
とはいえ、ニュースで取り上げられているアプリとTemuは別サービスではありますので、Temu自体を危険と捉えるかは個人の判断によりますが、心配であればこちらでも紹介している通り、クレジットカードなど個人のお金に関する情報は登録をしないなどの対処をすることができます。
日本国内の運営企業は
日本国内には関わっている運営企業はありません。
店舗などもありませんが、2023年にはSHEINがポップアップストア(店舗)を期間限定でオープンしたこともあり、日本での人気次第では今後店舗ができる可能性もあるかもしれません。
どの国でサービスを展開している?
Temuが進出しているのは以下の国です。かなり多いですし、今後も拡大していくことが予想されます。
- 日本
- 米国圏(アメリカ・カナダ・メキシコ)
- 西欧圏(オーストラリア・ニュージーランド・フランス・ドイツ・イタリア・オランダ・スペイン・英国・オーストリア・ベルギー・ポーランド・ポルトガル・スウェーデン・スイス・フィンランド・ギリシャ・アイルランド・ルクセンブルク・スロバキア)
Temuで買った商品はどこから配送される?
中国の企業で拠点はボストンとのことですが、日本に住んでいるユーザーがTemu商品を購入した場合、どこから配送されるのでしょうか?
日本国内で注文した商品は中国から
どこから発送されるのかは公式では公表されていませんが、カスタマーサービスに問い合わせをしてみたところ「最寄りの国内および/または海外の倉庫から」という返信がありました。
しかし、SNS上では荷物が届いた人の多くが「中国からの荷物だった」とコメントしており、日本から注文をした場合は基本的には中国から届くようです。
注文から到着までにかかる日数
注文してから手元に届くまでにはどのくらいの日数がかかるのでしょうか。
公式サイトによると、「5日~20日」と記載されており、かなり幅があることがわかります。実際には多くの利用者が「4日くらいで届いた」とコメントしているので、1週間以内に届くことが多いようです。
注文をした時点でマイページに到着予定日が記載され、目安を確認することができます。さらにその到着予定日までに届かずに遅れてしまった場合は、600円分のポイントが付与される仕組みになっています。
Temuは安全に利用できるサービス?
商品の品質には指摘が多い
Temuの口コミを見ていると「欲しかったものが安く手に入って良かった」という声も多い一方で「すぐに壊れた」「届いた時には破損していた」という声も多いです。
衣類やアクセサリー、消耗品などは問題なかったという声が多いですが、特に電化製品は品質に問題があるというコメントが多く見られます。また、ブランド品・キャラクターグッズは明らかに偽物であるものも多く、購入は避けた方が良いでしょう。
ただしとにかく安い
とはいえ、モノによっては「このクオリティでこの価格なら満足!」という激安商品もあるようです。その安さの理由は
- 今だけユーザーを増やすために激安価格にしている
- 加盟店の手数料が低い
- 中間業者を省略し価格に転嫁している
- Temuが加盟店に対し価格を安くせざるを得ない仕組みにしている
- 梱包が段ボール箱などではなく雑なビニール包装
などが考えられます。
心配であれば支払い時にPaypalを利用すること
Temuは中国の企業であることから、「クレジットカード情報が不正利用されるのでは」などといった不安も懸念されています。実際、Temuを運営する「拼多多(ピンドゥオドゥオ)」が過去にユーザーのスマートフォン内の情報にアクセスしたという報道も。
同じく中国の企業である「SHEIN」でも同様の個人情報流出の危険性が指摘されており、極力リスクを抑えたい方はクレジットカードでの購入は避けることをおすすめします。
TemuはPaypalでの支払いも可能です。Paypalを利用するとTemu側に情報が渡ることがなく、クレジットカードや銀行口座での支払いが可能なため、便利ではあるものの危険性は極力抑えることができます。
まとめ
今回は海外通販サイト「Temu(ティームー)」がどこの国の企業が行っているのかについて解説しました。急拡大をしている中国のEC大手企業が運営しているTemu。決して怪しい企業ではありませんが不安視されている部分もあるのも事実です。注意しながら利用しましょう。