TwitterやFacebook、Instagramにその他たくさん・・・世はまさに大SNS時代となっている中、最近盛り上がりを見せているのが画像共有アプリ『Pintrerest(ピンタレスト)』。
アメリカをはじめ世界中で2億人超のユーザーが利用しており、日本でも最近注目されつつありますが、実は著作権絡みの問題児としても有名。
本記事では著作権関連の問題点、ならびに対処法についてご紹介したいと思います。
もくじ
まず「Pinterest」とは?
「Pinterest」は一言でいうと、「おしゃれで生活に役立つ、さまざまなジャンルの写真やイラストを共有できるサービス」です。
Instagramと同じじゃん?って思う方もいるかもしれませんが、最大の特徴は「ネット上の画像のURLの共有がメイン」となっている点です。
イメージとしては、Instagramは「自分が撮った写真を友達同士でシェアor有名人の写真を見ることがメイン」であるに対し、Pinterestは「自分の興味のある画像がネットから勝手に集まってくる」という感じですね。
Pinterestが「危険」と言われている理由
他のSNSではあまり叫ばれない「危険」という言葉がなぜPinterestでは多く聞こえるのか、
理由として以下が挙がります:
- 詐欺サイトなどの悪意のあるサイトへの誘導
- 画像の著作権関連の問題
詐欺サイトなどの悪意のあるサイトへの誘導
冒頭で述べた通り、Pinterestは「ネット上の画像のURLの共有」がメインであり、画像のURLをタップすると掲載元のWebサイトにアクセスできます。
しかし中には、悪質な詐欺サイトなどと繋がっている危険な画像も少なからずあります。
そのため、詐欺やウイルス関連の知識が乏しいユーザーほど、被害に遭う可能性がグンと上がります。
幸い、URLをタップせずに、アプリ上でPin(お気に入り登録みたいな機能)するだけなら問題はありません。
画像の著作権関連の問題
Pinterestでは見たい内容と関連する画像をネットから拾ってくることができますが、そのほとんどがネット上から転載してきた画像でもあります。
最近は著作権保護のためにネット上の監視も強まり、違法アップロードされた映画やアニメ、画像のシェアで捕まってしまう恐れもあります。
さらにPinterestは利用規約(https://policy.pinterest.com/ja/terms-of-service)にてこう明記してます:
10.責任の制限
「法律により許可されている限り、Pinterest は Pinterest を使用することによって生じる直接的または間接的な損害・損失・不利益などに対して一切の責任を負いません。」
※2019年8月 筆者調べ
つまり仮にユーザーが何らかの形で著作権違反を犯し罰せられても、運営は責任を一切負いません。
詐欺サイトへの誘導に関する対処法
予めアンチウィルスアプリを入れておく
Pinterestで画像を閲覧しながら、その先にあるウェブサイトが詐欺サイトかどうかは判別・判断をすることができません。
万全を期すためにAndroidの場合は、アンチウィルスアプリ、iPhoneの場合は旧来の防御方法ですが、
- 個人情報は入力しない
- 構成設定プロファイル(ウェブからインストールさせるようなアプリ)はインストールしない
を徹底した方がよいでしょう。
画像の著作権関連の問題に関する対処法
自分が知らないうちに著作権侵害している可能性について
実はユーザーがPinした画像はPinterestが著作権を有しているわけではなく、運営も著作権についてこう述べています:
Pinterest 上の画像の利用について
例外的なケースを除いて、ユーザーが Pinterest アカウントに保存している画像は、Pinterest が著作権所有者ではありません。必要な場合は、あなたが著作権所有者から画像を利用する許可を得る必要があります。
参照:https://help.pinterest.com/ja/article/copyright
このように、自分がPinをするときは、(実際的には)著作権者に確認を取る必要があるということです。
そのため、Pinterestへの掲載が著作権的に問題ないかが不明瞭なときは、掲載自体を控えるか、または権利者へ確認を行うことをお勧めいたします。
非公開モードで画像の拡散を防ぐ
もし自身がPinした画像が著作権的に自分名義で公開してはいけないものだった場合、自分のボードを非公開モードである「シークレットボード」にして取り急ぎの対処を行うことができます。
▼シークレットボードに変更する方法は、まず非公開にしたいボードを選択し、
▼鉛筆アイコンをタップすると
▼このようにボードの編集画面を開くことができますので、タイプのシークレットボード(非公開)をオンにします。
▼こちらの鍵マークを付けることができればシークレットボードへの変更は完了です。
画像の保存(ダウンロード)は控える
Pinterestから画像をダウンロードしたり、そのリンクをコピーして他のサイトやSNSで転載する行為も、場合によっては著作権侵害に当たる可能性が高いです。
特に違法にアップロードされたものや、有名人・アニメ・コミック等の”明らかに著作者の許諾を得ていない”ものほど危険なので、極力ダウンロード・転載を控えるようにしましょう。
明らかに無許可でアップされているものを見つけた時
Pinterestをご利用の際、明らかに無許可でアップされていて、本来の持ち主の著作権を侵害していると思われるコンテンツを発見することがあります。
この場合、削除などの申立は原則として著作権保有者本人にしかできないので、見つけたら当人に伝えるなどして注意を促しましょう。
掲載されている画像に自分が写っていた場合の申立て
稀なケースではありますが、知名度によってはPinterestにアップされた画像の中に、自分の姿が映っていることもあります。
この場合はプライバシーに関わる問題になり兼ねないので、見つけたらPinterestのお問い合わせページにアクセスして、そこからプライバシーに関する申立てを行うことを強くお勧めします。
ただ、現状の選択肢では「プライバシーに関する申立て」の項目がないため、「申立て>ポリシー違反」よりお問い合わせを行いましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
上記で挙げた詐欺サイトへの誘導や著作権問題といった危険性はPinterestに限らず、結果的にはどのSNSにも当てはまる内容でもあります。
さらに著作権絡みの問題はとても複雑かつややこしく、ひとたび巻き込まれれば一溜まりもないので、注意しながらPinterestを利用しましょう!