App Storeのエンターテイメントカテゴリに音楽アプリがランクインすることは珍しく有りません。
今回は今までリリースされたさまざまなイリーガル音楽アプリの名前を全て踏襲した『Musi Box FM HD 音楽で聴き放題!』が配信・上位のランクを獲得していましたので、アプリ内容と機能の検証、合法／違法？について検証してまいりたいと思います！
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もくじ
アプリ名は過去の違法アプリのつぎはぎ
今回の「Musi Box FM HD」というアプリ名ですが、唯一オリジナルのアプリ名としては「Musi」の部分のみで、
▼こちらが「Music Box」
▼こちらが「Music FM」
▼こちらが「Music HD」
などアプリストアランキングに高順位で位置しているアプリ名をひたすら繋ぎ合わせたようなアプリ名になっています。
▼そのアプリのApp Storeでの見え方がこちら。
今回のアプリアイコンはオレンジ色を採用し、アルファベットのロゴも若干おしゃれにデザインされています。
本体アプリアイコンがオレンジ色の理由は、「本物のMusic FM（Box）」とされている、
▼こちらのアプリが、
オレンジ色を採用していることが原因と予測され、ユーザーも友達同士のコミュニケーションの中で「オレンジ色のやつ！」と言ってこのアプリが間違ってダウンロードされることを狙っている可能性もあります。
App Storeでの見え方
▼App Store ではこのように表示されており
トップ画面では堂々と有料の定期購読が表示されています。
定期購読の内容は広告の除外で1ヶ月980円で提供されています。
実はランクインしている別のアプリと全く同じ
今回、この記事内では初登場の個別アプリのような形でご紹介をしておりますが、実はApp Storeに存在している
▼こちらのアプリと機能・デザインがほぼ同様になっています。
「なぜ同じアプリが違う名前・違う開発者でリリースされているのか？」という点ですが、この手のアプリはApp Store運営側のAppleからBANされる可能性が高く、その場合、望まれる広告収益も入らなくなりますので、一つのアプリを複数の開発者名でリリースし、ひとつのアプリが死んでも他が生きている、という状況を作り出すためです。
『Musi Box FM HD 音楽で聴き放題!』は合法？違法？
先に結論から申し上げておくと、このアプリは違法音楽アプリです。
後述するアプリの内容検証にて詳細は記載させて頂きますが、アプリ内に国内の音楽事業者から許諾を得た形跡がなく、ストリーミングではまだ解放されていないミュージシャンの楽曲も配信されているため、間違いなく無許諾で配信が行われているものと思われます。
違法アプリのリスクは開発者よりも利用者の方が高いってホント？
知恵袋などで『Music FMなどのアプリは違法ですか？危険ですか？』という質問をよく目にします。
その点、率直に書きますと、
- 見つかれば逮捕。
- 2年以下の懲役・200万円以下の罰金。
- 逮捕歴が就職など影響。
- 家族も風評被害。
のリスクがあります。
また、iTunesなどで有料で配信されている楽曲をMusic FMなどで聞いてしまうことは、CDショップで堂々と万引きしているようなもの。
当サイトとしては、
- Music FMを使わずとも
- フル尺で聞けて
- 機能としてオフライン再生も実装する
アプリがありますので、
↓こちらのアプリをおすすめします↓
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となっています！
違法な音楽配信で有料の定期購読を提供するふてぶてしさ
上記でもお伝えしている通り、このアプリは国内の音楽版権事業者から許諾を獲得することなく、無許諾で音楽の配信を行っています。
またそれに追加して、今現時点での広告を掲載、その広告を除外する有料の定期購読の提供されている状態です。
まさに盗んだソフトをコピーして有料で販売している状態…。
違法音楽アプリに関するニュースは今年になりようやく度々目にするようになりましたが、今だに App Storeにて配信が差し止められること無く堂々と配信が続けられている状況です。
『Musi Box FM HD 音楽で聴き放題!』のアプリ内検証
さて、ここからは今回の『Musi Box FM HD 音楽で聴き放題!』のアプリ内容について、このアプリが一体どの様なアプリなのかを検証・確認をしていきたいと思います。
トップ
▼まず、アプリを起動して一番初めに表示される画面がこちら。
画面上部にて「プレイリスト」「ディスカバー」などが並んでおり、それぞれに表示内容の切り口が変わってきます。
特に「ディスカバー」はこのアプリ独自で形成されている人気ランキングのような内容になっており、その中で「人気」「おすすめ」という並び順が存在しています。
ただし、その「おすすめ」を見てみると、
▼おそらくベトナム語でしょうか・・・？
日本人には全くなじみのない文字が表示されており、おそらくこのアプリの開発者の国籍が関わっているように思います。
▼そしてピックアップを見てみると、
こちらは一転して中国語が表示されます。この点もおそらくアプリ開発者側の国籍が変わっているように思いますが、なぜこの画面上で中国語が表示されているかは不明です。
検索
次に、その隣のタブとなる「検索」の画面です。
▼検索の画面を開くとまずこちらの画面が表示されます。
▼画面上部にあるボックスにアーティスト名を記入してみると、
このようにアーティスト名と曲名が連なって表示されます。
▼実際に検索ボタンを押してみると、このようになぜかライブラリのアクセスが求められます。
これはおそらく端末内でそれに入っている楽曲ファイルをこのアプリ上でも表示させるかどうかのポップアップになりますが、この画面で「許可しない」を選択しても
▼このように当初検索したアーティストの楽曲名が表示されます。
履歴・プレイリスト
▼真ん中のために位置しているのは、 それまでこのアプリで再生した楽曲やプレイリストを再生する画面になります。
設定
▼こちらがこのアプリの設定画面になります。
音楽アプリとしては一般的な「スリープタイマー」や「プレイリスト編集」などの機能が提供されています。
再生画面
いずれかの楽曲をタップすると
▼こちらの再生画面が表示されます。
この画面も基本的な音楽アプリと共通していて中央に再生停止ボタン、その際シークバーが表示されています。
また、 画面右下の…ボタンをタップすると、
▼その楽曲を新規でプレイリストに登録するか、似た楽曲を検索するかの選択肢が表示されます。
オフライン再生・バックグラウンド再生の検証
オフライン再生について
まずはオフライン再生の可否についてですが、このアプリ上で一度でも再生したことがある楽曲については「履歴・プレイリスト」の画面に登録され、どうやらその瞬間に楽曲ファイルがダウンロードされている模様。
その後、機内モードに移行し楽曲を作成してみると、なんと問題なく楽曲が再生されました。
特段にダウンロードなどのボタンを押す必要もなく、楽曲を聴くだけでその音楽が端末内に保存されているようです。
バックグラウンド再生について
バックグラウンド再生についても問題なく行うことができました。
楽曲を再生しながらホーム画面を表示、その後、他のアプリに移動しても楽曲の再生を継続することができましたので、バックグラウンド再生は可能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか？
今回はまたもやたけのこのように発生した『Musi Box FM HD 音楽で聴き放題!』の詳細を検証いたしました。
この「同じアプリを開発者名を変えて複数リリースする」という手段は今に始まったことではなく、以前から行われていました。
もちろん、全うで合法的なアプリであればこんなことをする必要はなく、基本的には権利・法律的に違法な、いつBANされてもおかしくないアプリがBAN対策に行っている手法で、この手法のせいでApp Storeに同じ様な名前のアプリが大量に出てくる結果となっています。
アプリ使用前に本記事を恐る恐るご覧いただいている皆様にはぜひとも今後無料再生ができるようになるLINE MUSICをオススメいたします。
