Apple以外の開発会社がiPhone向けのキーボードを提供できるようになってから既に5年近く経過し、今まで様々な機能を有したキーボードが開発・リリースされてきました。
そこで今回は文字入力機能として高品質を追求したもの・きせかえなどエンタメ面に特化したもの・手書きなど通常とは異なる入力体験を提供するものなど様々なキーボードを一堂に会しまとめて『おすすめランキング』にしました!
知らなかったキーボードアプリが発見され、常用アプリなることがありましたら本望です!
もくじ
- 1 1位:flick(フリック)
- 2 2位:Simeji – 日本語文字入力&きせかえ・顔文字キーボード
- 3 3位:Gboard – Google キーボード
- 4 4位:特殊文字入力法 – ユニコード 記号キーボード
- 5 5位:WordBoard – フレーズキーボード
- 6 6位:Grammarly Keyboard
- 7 7位:着せ替えキーボード+
- 8 8位:半角カタカナキーボード
- 9 9位:手書きキーボード
- 10 10位:mazec – 手書き日本語入力ソフト
- 11 11位:ATOK -日本語入力キーボード
- 12 12位:Fleksy- GIF, Web & Yelp Search
- 13 13位:SwiftKey Keyboard
- 14 まとめ
1位:flick(フリック)
アイコンからしてポップなことができそうな雰囲気がありますが、予想を裏切らない形できせかえなどのエンタメ機能が実装されている他、顔文字の検索・引き出しやすさが絶妙なアプリ!
顔文字検索のしやすさがすごい
このアプリをリリースしている「IO Inc.」という会社、もともと「みんなの顔文字辞典」という顔文字に特化したアプリをリリースしており、このキーボードアプリにも顔文字の豊富さ、使いやすさが盛り込まれています。
例えば、
▼適当に「あい」と入力します。その後画面左下の虫眼鏡アイコンをタップするだけで、
▼「あい」が含まれる顔文字が表示されます。
要するに「漢字変換を行うスピード感で顔文字が検索できる」という点なのです!
総評
開発会社が保有している顔文字のノウハウがキーボードという形に活かされており普段から顔文字を多用するユーザー向けにはおすすめです!
ただし、顔文字などテキスト情報は他社も随時拡充していますので、このアプリが他アプリに対してどれくらい圧倒的なコンテンツ(顔文字)を提供できるかが鍵ですね!
ダウンロード
2位:Simeji – 日本語文字入力&きせかえ・顔文字キーボード

おそらく「キーボードアプリと言えば」で出てくるアプリ名としてはこの名前が一番出てくるだろうアプリ。既に国内3300万ダウンロードを突破し、他アプリの追随を許さない規模に成長していながらさらに機能の追加実装が頻繁に行われているアプリです!
自由度高すぎるオリジナルキーボード作成機能
Simejiで最も利用されている機能といえば、やはり「きせかえ」機能。
▼Simejiのアプリ側を開くと、既に作成済みの高品質なデザインのキーボードデザインが大量に提供されている他、

▼キーボード背景や

▼個別のボタン背景まで変更できるカスタマイズ性を有しています。

ノンストレスの入力精度
もともと実装されている変換機能でも充分使用に堪えられるものなのですが、
▼設定画面から確認できる「クラウド超変換」を使用すると、

Simejiの他ユーザーなどが辞書登録している単語などがネット上に集められそれを自分も利用することが可能になります。
3300万ダウンロード分のユーザーが日夜、変換精度を上げていること自体がすごいことですが、実際に使用してみてもアニメタイトルやタレント名などの固有名詞が変換候補に出てくることを見ると、その実感を得ることができます。
ゲームなどのサブコンテンツも充実
キーボードといえば文字入力が良し悪しの基準になることは当然ですが、それらに付随するエンタメ系コンテンツが豊富に実装されていることもSimejiの特徴です。
▼こちらのように他アプリでキーボードとしてSimejiを表示しながらゲームをすることも可能。

総評
いわゆる「全部入り」となっているSimejiですが、現在出ているキーボードアプリの中では最もヒットしているアプリかと思います。
お世辞抜きで使いやすく、カスタマイズも自分の描いたデザインが適用できますので、まだダウンロードしていないという方は、一度お試しいただくと良いと思います!
ダウンロード
3位:Gboard – Google キーボード

Googleの年間の検索回数は数兆回~20兆回といわれています。しかもそれが数年前の事実ですので、今ではさらに伸びているかも。
そのくらいユーザーから「ことば」を受け取っているGoogleが作るキーボードアプリ。
その変換性能や軽さは「やはりGoogle」と言うべきクオリティです。
変換精度の高さがすごい
毎日数億回の検索を処理し理解しているだけあって、キーボードとして入力される言語の理解はやはり他の会社が追いつけないものがあります。
▼日本語の変換精度もさることながら、

▼英語入力時もiOSの純正キーボードのように単語のサジェスト(提案)をしてくれます。

「G」ボタンからGoogleのサービスが全部使える
Googleのサービスはいつも「シンプルさ」「わかりやすさ」を意識していますが、このGboardはそのセオリーを維持しつつも、「多機能さ」も追求しています。
▼キーボードに表示されているGボタンを押すと、

▼お家芸の「検索」のみならず「翻訳」「YouTube」「マップ」もキーボードから情報を呼び出せる設計になっています。

LINEなどでやりとりしている時に場所を共有したかったり、動画を教えたかったりするときがありますが、このGboardを使えば、他のアプリに行き来することなく情報を取ってくることができますね!
総評
個人的にはSimejiの「きせかえ」機能を特に必要としない方であれば、機能もすっきり・変換精度も高いのでGboardがおすすめできるように思います。
また、キーボード内に「マップ」があることが意外にもかなり便利。友人や家族と場所の共有をするのにやはり他アプリに移動するのは結構手間。
とはいえ、App Storeのユーティリティのカテゴリで100位前後をうろついていてそれほど爆発的に普及していないのは、ネーミングのわかりにくさかなーと思います…。
Gboardと聞いてGoogleのキーボードと分かる人はどれくらいいるのか。。普通に「Google Keyboard」で良かったような気がします。
ダウンロード
4位:特殊文字入力法 – ユニコード 記号キーボード

世界にはまだまだ知らない言語が沢山存在しており、各国で販売されているスマホには予め入っているだけでも膨大な文字の情報があり、それらを引き出してうまく使うことができるのがこの「特殊文字」に特化したキーボード。
ヒエログリフはもはや「絵文字」
▼こちらが入力できるヒエログリフ文字の一覧。

ヒエログリフとは、古代エジプトで使用されていた文字で、実際的にはそれぞれ殆どが絵として成立しています。これらの一つ一つが「一つの文字」として扱う・送信することができます。
なにか特定の動きをしているものを組み合わせて一意のメッセージを作成するもの面白いですね!
「装飾記号」や「幾何学模様」も絵文字として使える?
音符(♪)やハート(♡)は簡単に漢字変換で呼び出すことができますが、やはり使っていくうちに慣れてしまうので、バリエーションが欲しくなりますよね。
そんな時はこのアプリの
▼「装飾記号」や

▼「幾何学模様」タブから通常とは違ったものを絵文字として使用するのも面白いですね!

ダウンロード
5位:WordBoard – フレーズキーボード

こちらのアプリは文字をタイプしていく考え方のキーボードではなく、予めよく使うフレーズをアプリ内に登録しておき、定型文をまとめるツールとして使えるキーボードアプリ!
メールアドレス・住所・ハッシュタグなど登録しておくと便利
いわゆる「定型文」を大量に登録しておくことができ、簡単に引き出す(貼り付ける)ことができることが売りのツールアプリ。
▼よく使うものをメモ的に使えば普段の手間取るメールアドレスの入力などは格段に捗りますね!

総評
メールアドレスは「@」の入力の度に、住所の場合は「-(ハイフン)」を入力する度にキーボードを差し替えなくてはいけないので、予め文字列がワンセットになっていることで相当な手間の削減をすることできるのが良いですね!
その他、仕事上でのやり取りをスマホでも頻繁に行う場合、「お世話になっております」や「よろしくお願い致します。」などもよく使用するフレーズでのすので、こちらのアプリに登録して使用する、というのもオススメの使い方です!
ダウンロード
6位:Grammarly Keyboard

これは文字入力のためのツールではなく、日本人にとってみたら英語学習ツールかも。
Grammarly Keyboardは、アルファベットの入力キーボードですが、英文を入力していると文法ミスを指摘してくれる超賢いキーボード。
文法ミスを検知・修正文を提案してくれる
英文を入力していると、逐次文法チェックがリアルタイムで行われ、
▼ミスがあった場合はこのように代替の内容を提案してくれます。

完全な文法ミスじゃ無い所もベターな単語を提案
▼このように文法的には間違いじゃない所でも「言い回し的にちょっとおかしい」というのを検知して代替の単語を提案してくれます。

これは英語学習者にとってはかなり勉強の役に立つツールですね!
総評
学習用のツールとして使用してもかなり便利ですし、入力しながら表示されるサジェストワードの精度もかなり高く、海外のお友達によく英文のメッセージを送信する方にとっては普段遣いしても良いくらい使いやすいキーボードかと思います!
ダウンロード
7位:着せ替えキーボード+

細かい機能は抜きにして「シンプルに背景だけ変更したい!」というユーザー様におすすめのアプリ。
キーボード背景変更が超わかりやすい
「着せ替えキーボード」というだけあって、キーボードのきせかえを実現する所までは非常にシンプルなアプリ。
▼こちらの「きせかえ設定」から写真を選ぶだけ。まさに「着せ替えキーボード!」

総評
同じくきせかえが実現できるアプリとしてSimejiが挙げられますが、Simejiの場合、良くも悪くも多機能化が凄まじくシンプルに着せ替えだけ行いたい、という場合はこちらのアプリでも良いかも。
ただし、使い勝手や変換性能などは(個人差がありますが)Simejiの方が上かと思いますので、一度Simejiを使うと「Simejiでいいかも」と思ってしまうかもです。
ダウンロード
8位:半角カタカナキーボード

このアプリについては、もはや説明が不要なのでは?と思ってしまうくらいアプリ名と中身が同一のアプリ。
iPhoneで半角カナが打てる。ただそれだけ
半角カナの入力を迫られる機会っていつ?と思ってしまいますが、世の中にはいろんな要望があるもので、このキーボードもきっとどこかの要望を叶えるものなのだと思います。
▼作りは非常にシンプルで通常のフリック入力で半角カナが打てる、というもの。

その他に数字キーは左端の列で入力可能。スペースに限っては半角と全角をワンタップで入力することができます。
総評
このアプリについては製品としての目的がはっきりしていますので、iPhoneから頻繁に半角カナを入力する必要がある方にとっては朗報となりうるのでは…!
ダウンロード
9位:手書きキーボード

こちらは手書きで文字入力ができるアプリのご紹介!
キーボード上に表示される手書きエリアで文字を記述するとアプリ側がこの筆跡を文字として検知・認識しテキストとして変換、もしくは変換候補の表示を行ってくれる!というもの。
ただし、有料アプリで価格は480円。
入力と並行して表示される単語のサジェストが豊富
後述する「mazec」と比較して半額以下ですが、実はもしかしたらこちらのアプリの方が有能かも。
▼こちらを見ていただくと分かる通り、「子供が」と3文字入力しただけで文章的な提案がいくつも表示されているのが分かります。

mazecでも同じこと、さらには別の単語でもチェックしてみましたが、提案される変換はこの「手書きキーボード」の方が豊富になっているようです。
できるだけ手書きで文字入力をされたい方はこちらのアプリを先に買ってみる方が良いかもですね!
ダウンロード
10位:mazec – 手書き日本語入力ソフト

先程の「手書きキーボード」と同様、手書きの文字で、文字入力ができてしまうというキーボードアプリ。
ただし、こちらも有料で価格は1,080円とまぁまぁの金額。
なんと言っても手書き入力
「どうせとんちんかんな変換結果を提案するのでは?」と思われがちですが、
▼このように難しい構成の漢字まで難なく読み取ってくれます。

▼ただし、殴り書きがすぎるとあまり認識してくれない模様。

ただし、1,080円という有料アプリ
こちらのアプリ、使用に好奇心を持たれるかもしれませんが、少しハードルが高く、有料アプリで価格は1,080円という設定になっています。
スマホに移行した時点で、手書きを押し通すかフリックに慣れるかを選択する形になりますが、フリック入力に慣れてしまったら流石に手書きよりは入力スピードが早くなりますので、「漢字の見た目は分かるけど、読みが分からない!」という漢字があった場合にこの手のアプリを使うのはアリですね。
総評
上記でも記載したとおり、入力スピードだと明らかにフリック入力の方が早いので、使う場面は限られるかもしれませんね。また1,080円という価格設定もありますので、少しハードルは高め。
ダウンロード
11位:ATOK -日本語入力キーボード

パソコンユーザーであれば入力ソフトとしてその名を聞いたことがある人は多いであろう「ATOK」(エイトック)。
ジャストシステムからリリースされているアプリで同社が日本語入力の製品を開発・提供して既に36年以上。歴史に裏打ちされた技術力。
ただし有料で価格は1,600円。
タイプミスを自動補正し誤変換を軽減
スマホの入力はどうしてもミスタイプが多くなりますが、おおよそ入力するつもりだった言葉を推測して変換候補に出してくれる、
▼これらの機能は実際の入力の場面ではかなり便利。

キーに配置されたショートカット機能が便利
ATOKには、バックスペースやスペースキーなどに設置された「一括機能」が地味に利便性を挙げてくれます。
具体的には、
▼バックスペースをタップ後、左にスワイプすることで書き込み中の文章全体(前の句点まで)を削除してくれる機能や、

▼「→」のキーを左にスワイプすることによってカーソルを左に移動させることができます。

通常カーソルの移動は長押し→拡大表示での移動になりますので、長押しが面倒に感じますが、スワイプで移動できるのは時間の短縮もあり使用の心地よさに繋がりますね。
(ただし、この機能はSimejiにも実装されています)
独自のフリック機能『フラワータッチ』
こちらがiPhone版ATOKの同時機能となります。
通常のフリック入力は上下左右の四方にあ行であれば「い・う・え・お」が表示されますが、この「フラワータッチ」の場合、
▼押した場所から上方向に放射状に候補が広がります。

また、濁音半濁音も別のキーに移動せずフラワータッチ上でなぞるだけで入力することができる、というもの。
▼慣れを必要としますが、慣れれば通常のフリック入力よりも手早くできるかも。

総評
やはり長らく日本の言語処理・言語入力に携わってきただけあり、頭で描いた文章を入力するという点に対して様々な工夫がされています。
ただし、GboardやSimejiがあの機能・品質で無料提供されている事実を考慮すると1,600円の設定はちょっと高めの設定に見えてしまいますね。
フラワータッチも慣れると高速入力が可能になりますが、上方向に5分割されて入力候補文字が表示される点については、慣れの前に難易度が存在してしまう点も否めません。
今後価格は変更しないとして「お金を払ってでも使いたい機能」の実装に期待ですね!
ダウンロード
12位:Fleksy- GIF, Web & Yelp Search

こちらは英語のQWERTYキーボードです。
日本語キーボードではありませんが、多機能のためご紹介。
GoogleのGboardでも様々なコンテンツをキーボード上で検索できましたが、このFleksyもユニークな検索機能が実装されています。
キーボード上でSpotifyの楽曲検索ができる
おそらくこのキーボードが唯一できる機能、それが「Spotify上の楽曲を検索」すること。
▼こちらが実際に検索しているところ。

アーティスト名や楽曲名で検索可能で、表示されたサムネイルをタップすると、そのプレイリストや楽曲の画面に遷移することができるリンクが書き出されます。
これは音楽友達同士で楽曲を共有する時に便利ですね!
その他GIFやYelpなども検索可能
その他検索できることとしては、
▼Yelpというレストラン検索サイト上のデータを検索できたり、

▼GIFアニメが検索でき、タップするとコピーされますので、ペーストで簡単にLINE上の友達に送信することができます。

総評
日常的にアルファベットの入力がある方で、音楽の検索を頻繁に行う方にはおすすめできるキーボードになりますので、キーボードのラインナップに追加しておくのもアリかと思います。
ダウンロード
13位:SwiftKey Keyboard

こちらもアルファベット入力(英語入力)のキーボードですが、ぽちぽち打つタイプのキーボードの概念を覆す「一筆書き」で文字を入力していくキーボード。
タイプしたい文字のある場所に向けて画面を一筆書き
入力方法がかなり独特で、基本的にはQWERTYの配列で広がるキーボードに入力したい文字へ文字へとつながるようになぞり、文字を入れていきます。
▼こちらは特段文字を入れることを意識していない状態ですが、このような形で、文字盤上で一時停止をすると、その文字を入力すると見なされます。

この入力方法に慣れると、通常の入力よりも格段にスピードが増すのですが、まずこの入力方法自体に慣れる必要があるのがちょっとしたハードルになりますね。
総評
超独特・独創的な入力方法で「慣れたユーザーは病みつき」になるキーボードかと思います。
ただし、逆に慣れないユーザーは無理して使用する意味がないかもしれないところが留意点ですね。
ダウンロード
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、基本、iPhone向けに展開しているキーボードアプリのおすすめをランキング形式でご紹介させていただきました。
ひとえに「文字を入力する」という事においても、通常のタイプや手書き入力などがあり、さらに変換精度も加わってきますので、奥深いですね…。
様々な製品がありますが、やはり全部入りのSimejiが頭1つ抜けているかなーと思います!