この記事は、「TOYOTA Walletの使い方について解説します。
名前からも車メーカー「トヨタ」のアプリであることは一目瞭然ですが、 既に飽和状態にあるこのPay系市場で後発であるこのトヨタのアプリが一体どのようなものであるか?また他のアプリと比較して強み・メリットなどあるかどうかも評価としてまとめました!
『TOYOTA Wallet』でできること
では唐突にリリースされたこのTOYOTA Walletではどのようなことができるのかを以下にて説明します。
iDを使ったキャッシュレス決済ができる
NTT ドコモが開発した「iD」が実装されており、TOYOTA Walletに対してチャージを行うことによって、 iD 経由でキャッシュレスの支払いを行うことができます。
チャージの方法自体は、クレジットカードから、もしくは銀行からの直接振り込みが方法として用意されています。
クレジットカードからチャージを行う場合は、特定のカード以外は手数料がかかります。
また、iD 対応していますので、
▼こちらのロゴが掲載されている店舗では「iDで(支払います)」と店員さんに伝えて、
かざすだけの支払いを行うこことができます。
▼ iD が使える店舗はこちらの記事に詳細を記載しております。(メルカリのメルペイがiD支払い可能ですので、iDで支払える店舗を参照してください)
TS CUBICを使ったキャッシュレス決済ができる
「TS CUBIC」カードでのキャッシュレス支払いを行うことができます。
TS CUBICとは、トヨタの関連会社であるトヨタファイナンス株式会社が発行しているクレジットカードで、 カーライフサポートなどの特典があるカードです。
銀行Payを使った引き落とし形式のキャッシュレス決済ができる
まだあまりユーザー側・店舗側ともに普及はしておりませんが、銀行Payを使った引き落とし形式のキャッシュレス決済を利用することができます。
『TOYOTA Wallet』の評価
TOYOTA Walletですが、ひとまず現時点の状態で利用する価値があるのかどうか、他の提携サービスと比較してどのような利点があるのかを客観的にまとめてみました。
初回チャージ時に500円付与以外、金額的メリット無し
今現在は初回キャンペーン中でiDを利用開始後、最初のチャージを行うと500円分のチャージ金額の付与が行われます。
ただ金額的メリットで言うと、この500円のみで、このアプリを使用して支払いを行ったとしても、特段ポイント還元やキャッシュバック、割引があるわけではありません。
また特設的に連動しているキャンペーンも執筆時点では一切ないため、普段から別のキャッシュレス手段を利用し使い慣れている方は、あまり利用する理由が見当たらないでしょう。
PayPayや楽天ペイが統合されるわけではない
アプリストアの説明欄に複数の支払いツールをまとめられるような記述がありますが、今現在ではiD、クレジットカード、銀行Payのみ。
今後、PayPayや楽天ペイなどを取り込んでいくことが期待されますが、既にある程度普及しているPay系アプリも独自でデータ収集や複合的なビジネス連動を行いたいはずですので、おそらくそれは不可能に近いと予想しています。
確かに理想としては、 PayPayや楽天ペイ、 LINE Payが一つのアプリにまとめられ、支払いを行う際に最も還元率が高いデイサービスを選択できると凄まじいツールとなりますが、現時点での業界の流れからするとそれは難しいと予想しています。
アプリサービス自体の還元・割引などは無し
上記の説明欄にも触れていますが、現時点でTOYOTA Walletにまつわる還元や割引は一切なく、リリースなどを確認する限りでは今後そういった還元などが行われる情報はありません。
そうなってくるとお得さを見込んでキャッシュレスを使いたいユーザーにとっては、使用する理由が見当たりません。
クレカチャージは(一部のカード以外)手数料が発生
クレジットチャージを行う際に204円/回の 手数料がかかることも注意が必要です。
以下のカード以外でクレジットチャージを行うと上記の手数料がかかります。
- VJA、オムニカード協会加盟各社発行のVISAカード
- Mastercard
- TS CUBICカード
ただアプリ配信当初である現在は、手数料無料対応中となっているようですが手数料無料対応は事前告知なく終了することが
▼こちらのよくあるご質問欄に記載されています。
総評
結論から申し上げると、今現在は使うメリットが見当たらないツールとなっています。
今後トヨタの資金力を元手に、大手Pay系アプリをどこまで取り込めるかが使用する価値に繋がっていくかと思います。
また今回のアプリの期待されてるシナジーとしては、トヨタが製造業ではなくサービス側として展開しているトヨタレンタカーや、車のサブスクリプションサービスである「KINTO」などとどのように連携するするかが注目されます。
ただしこれらトヨタのサービスについても既に一部ではキャッシュレスが導入されていますので、破格のポイントバックや割引がないとなかなか利用価値を見出すのが難しくなってきそうです。
『TOYOTA Wallet』の始め方・使い方
このTOYOTA Walletですが、このアプリのはじめ方使い方について、ご紹介いたします。
TOYOTA Wallet iDを作成する
▼まずアプリを起動するとこちらのログイン画面が表示されます。
常にTOYOTA Wallet iD を作成済みの方は iD とパスワードを入力してログインするボタンを押しましょう。
初めての方は新規会員登録はこちらをタップします。
その後は画面の流れに従って、
- 利用規約の確認
- SMS認証(電話番号の入力→6桁の数字入力→認証)
- 会員情報の入力(指名・メールアドレス・ログインパスワード・生年月日の設定)
- メールアドレスの認証(メール受信→URLのクリック)
を行ない会員登録を完了させることができます。
iD/MastercardをApple Payに設定する
次にiDに関する設定を行います。
▼会員登録が完了した後はこちらの画面が表示されますのでApple Pay に設定するをタップします。
▼そうするといくつかの案内画面が表示された後、 WALLET アプリからこのような表示がなされ、
Apple Pay 特約の利用規約を確認した後、
▼このように iD 設定を完了させることができます。
TOYOTA Wallet(iD)にチャージする
ここまででTOYOTA Walletの中での iD 設定を完了しましたが、まだチャージがされておらず残高がない状態ですので使用することができません。
以下の手順にてTOYOTA Walletにチャージを行っていきます。
▼アプリトップ画面の「 iD/Mastercardで支払う」 の画面を表示させチャージ方法を設定するをタップします。
▼次にクレジットカードか銀行口座からの引き落としによるチャージかを選択することができます。
今回はクレジットにてチャージを行います。
▼次に決済用パスコードを入力する画面が表示されますので任意の6桁の数字を設定していきます。
▼次の画面でチャージ金額を入力する画面が表示されますので、クレジットカード情報とともにチャージ金額を入力します。
▼セキュリティコードなどを入力した後、チャージの手続きを行うと、
無事チャージ作業を完了することができます。
銀行Payの銀行口座設定を行う
続いては、TOYOTA Walletの中にある「銀行Pay」の設定を行っていきましょう。
▼アプリのトップページで銀行系のところを表示させ、設定するボタンをタップすると、
▼銀行Payにおいて銀行口座を追加することができます。
こちらの画面で+銀行口座を追加するボタンをタップすると、
▼こちらの銀行選択画面が表示されますが今現在では「三井住友銀行」のみが選択肢となっています。
これ以降の画面は、三井住友銀行カード認証画面に遷移し、パスコードなどの情報を入力することで引き落としの設定をすることができます。
▼引き落としの設定が完了するとこちらの画面が表示されますので
これで銀行Payの設定も無事完了することができました。
iDを使って支払いを行う
iDを使って支払を行う方法は、
▼あらかじめ店舗の店員さんに「iDで」と伝えて、アプリの「iD」の部分をタップするか、 WALLET アプリで以下の画面を表示させ、 iD 専用端末にかざします。
銀行Payを使って支払いを行う
▼銀行Payを利用して支払う場合は銀行 Pay のロゴ部分をタップし以下のコード表示画面を表示させ、コードを読み込んでもらうことで支払いを実行することができます。
銀行Payの使える店舗は?
ここで気になるのが銀行ペイが使える店舗はどのくらいあるのかという点ですが、こちらのページにアクセスすると
▼おそらくエクセルファイルをそのままPDFファイルにしたであろうリストが表示されます。
こちらをご覧いただくとお分かりいただけるかと思いますが、銀行Payに関してはまだ情報が整っておらずトヨタ WALLET のアプリを用いても、実用で使えるようになるまではまだ若干の時間が必要になるかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は突如リリースされた「TOYOTA Wallet」のアプリの評価・メリットデメリット・現状・このアプリの始め方・使い方についてご紹介させていただきました。
まだバージョンが1.0というところもあるので、今後の拡張に期待しつつも、やはりキャッシュレス系アプリで期待してしまうのが定期的に行われる圧倒的な水準の還元率になりますので、今後TOYOTA Walletがそのようなメリットを提供していくのか、非常に楽しみですね!