本記事は、iPhoneの「プライベートリレー」について解説します。
iOS15より新たなセキュリティ「プライベートリレー」が登場しました。すでに様々な不具合が報告されており、「本当に使用すべきなのか?」と疑問視されている方も多いかもしれません。
そこで今回はプライベートリレーについて、オン・オフのやり方・具体的なメリット・「LINEギガフリー」が使えないなどの通信会社ごとのデメリットも解説します。
もくじ
iOS15で登場した「プライベートリレー」とは?
iOS15よりで登場した「プライベートリレー」は、iCloudの有料版である「iCloud+」のユーザーが利用できるサービスです。
iCloud+は、最低料金のプランは月額130円から利用することが可能です。
プライベートリレーをオンにすると、インターネットを利用した際にSafariでの閲覧履歴が外部の業者がアクセスできないようになったり、IPアドレスを知られないですむようになります。暗号化されていないトラフィックが保護されるため、どのWebサイトにアクセスしたかも第三者に知られることはありません。
プライベートリレーの「オン」「オフ」を切り替える方法
iCloud+の登録からプライベートリレーをオンにする方法
プライベートリレーを利用するには「iCloud+」への申し込みと、設定が必要となります。勝手にオンになることはありません。
▼設定から自分のiPhoneの名前をタップします。
▼iCloudをタップします。▼プライベートリレー(ベータ版)をタップします。▼「iCloud+」への申し込み画面となります。iCloud+のサブスクリプションに登録をタップします。▼支払いの処理などを終えたら完了をタップします。
▼プライベートリレーをオンにするボタンが出てくるので、▼タップしオン(緑色)にします。▼IPアドレス位置情報をタップすると、詳細な設定を変更することも可能です。
プライベートリレーをオフにする方法
続いてはプライベートリレーをオフにする方法です。
▼設定→自分のiPhoneの名前→iCloud→プライベートリレーをタップし、緑色になっている部分をタップします。 ▼プライベートリレーをオフにするをタップします。これでプライベートリレーはオフになりました。
Wi-Fiの回線によってオン・オフを切り替える方法
Wi-Fiごとにプライベートリレーのオン・オフを決めることも可能です。
▼設定からWi-Fiをタップします。
▼設定したいWi-Fiネットワークの右側にあるiをタップします。▼iCloudプライベートリレーをタップします。これで、このWi-Fiではプライベートリレーを使用する設定にすることができました。通信会社別・プライベートリレーを利用することで出る影響
プライベートリレーはそのセキュリティの高さを極限まで引き上げることと引き換えに、それまで利用していたサービス・アカウントなどがそのまま利用できなくなるケースもあります。
また、通信キャリアのサービスによっては、「誰からのアクセス」かが判別できないため、通常無料で利用できるものが「無料の扱いにならない」となるケースも発生するため注意が必要です。
以下の内容は各キャリアから発表・公表されている「プライベートリレー」利用時に起こりうる障害の可能性です。料金プランに関係するところもありますので、自分の使用している通信キャリアをしっかりと確認しておくようにしましょう。
NTTドコモユーザーへの影響
- dアカウントメニュー:パスコードや2段階認証の設定や利用履歴の確認が行えない
- iチャネル:一部に利用制限がかかる
- パケットパック海外オプションとドコモ海外利用アプリに不具合が生じる
ソフトバンクユーザーへの影響
- 動画SNS放題:通常データ通信として加算されない通信がカウントされ、データ量を消費してしまう。
auユーザーへの影響
- 世界データ定額:海外にいる際に世界データ定額を利用できないことがある
LINEMOユーザーへの影響
- LINEギガフリー:通常、データ通信としてカウントされないLINEの利用(LINEギガフリー)が、対象外になってしまう。LINEの利用によってデータ量がカウントされてしまう。
楽天モバイルユーザーへの影響
- 課金されないはずの操作で課金されてしまう:Rakuten Linkアプリ同士での通話・メッセージなど本来であれば課金されない場合でもデータ利用料がカウントされてしまう
これらの不具合については、全社とも「一度プライベートリレーをオフにしてから利用してみてください」とアナウンスされています。
SNSやアプリ/サービス別プライベートリレー利用時に出る影響
現在ベータ版となる「プライベートリレー」において、SNSやアプリ・サービスで影響が出たものはありませんでした。いずれもいつも通り使用することができました。
まとめ
今回はプライベートリレーについて解説しました。
有料サービスの一環ではあるものの、セキュリティに不安がある人には月額130円で利用できるのは安心かもしれません。また、当初報告されていた不具合も現在は解消されつつあるようです。
必要だと感じた方はぜひ利用してみてください。