この記事は、d払いのiD決済について解説します。
ドコモがリリースするキャッシュレス・バーコード決済アプリとして世に広まっている「d払い」アプリですが、らくらくなタッチ決済技術である「iD」は既に利用できるのか？また、iPhoneでそれがいつごろ実現可能なのか？を解説します。
もくじ
d払いでiD決済を行うことはできる？
2023年1月現在、iPhoneのd払いではできない
まず、iPhoneのd払いアプリで残高を使ってiD支払いができるかというと、現時点でd払い経由でiD支払いを行うことはできません。
Android端末でのみ可能
ただし、Android端末では
▼このようにd払いアプリ内にiDの項目が設置され、iDアプリと連携することによって、タッチ決済のiD支払いを実現することが出来ます。
現時点、全ての端末でiD決済を利用する方法とは？
メルペイのiD決済を利用する方法
2023年時点で、iD決済をスマホ・iPhoneで利用する手段はメルカリ内にある「メルペイ」からiDを設定して支払いを行う手段のみとなります。
▼支払いタブで「その他の便利な支払い」を確認。すべて見るをタップし、
▼iDを選択。
「メルペイのiD決済」の画面が表示されたら、あとは画面の指示に従ってボタンをタップしていくだけで、
▼このように端末内にメルペイによるiDの電子マネーカードを作成することができます。
その後、iPhoneの場合は、Appleウォレットへの登録があります。こちらも画面指示に従って進めていくだけでこのように登録が完了します。
この作業が完了したら、あとはメルペイにチャージ後、実店舗での支払い時に「アイディーで」と伝えて端末をかざすだけで支払いを行うことができます。
iD付きdカードを発行してApple Walletに登録する方法
iD機能付きdカードを発行・所持していれば、そのカードをApple Walletに登録することでスマホ・iPhoneからiD支払いを実現することが出来ます。
d払いとiD支払いの違いとは？
d払いアプリとiDアプリ／決済の違い
d払いは、主にキャッシュレスのコード決済。
iD支払いは、端末をかざしてのタッチ決済、
という分け方が可能です。
iDアプリはAndroidのみインストール・利用することができ、そのiDアプリの中に支払元として「d払い」と登録することができるため、Android端末利用者はiDアプリとd払いを連携させて利用することができます。
d払いを利用する上ではどちらがおトク？
d払いとiD支払い、どちらがお得か？という点については、基本還元率が存在するd払いがお得になります。
ただし、iDアプリ内にd払いを支払い方法として登録することができることを考えると、「どちらがお得か？」とというより、「iDの支払元をd払いに設定しておくべき」という答えがでるでしょう。
さらに、もしdカードを持っている人の場合は、
- dカードでの支払い還元率は0.5%
- d払いの支払い還元率は店舗支払いが0.5%、ネット支払いなら1%
となるため、dカードを持っているユーザーであれば、d払いのみ・iDのみという状況よりさらに高いポイント還元を受けることができます。
iPhoneでiDアプリが利用できる日は来る？
現時点Androidでのみ利用可能なiDアプリですが、iPhoneで利用できる日はくるのでしょうか？
現時点、ドコモやその関連会社からiPhoneで利用可能になる情報は公開されておらず、大方の予想、今後もないだろうと思われます。
その理由としては、現在iDのタッチ決済はメルカリの「メルペイ」に提供されており、ドコモがあとから本家としてそれを塗り替えていくようなことを行うことが考えにくいためです。
ただし、メルペイでiD決済を利用した際に、特にポイント還元などは行われないため、iDとd払いの同時利用でポイントがつくのであればできる限り早く実現してもらいたいものです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、d払いにおけるiD決済の可否について解説しました。
当初、2019年の段階で、Androidのドコモ端末のみにiDが実装され、その次の段階（当時、第2弾と呼ばれる）にて、iPhoneでのd払いアプリにてiD決済を可能にする！というリリースがでましたが、4年経過した今現在、まだそれは実現していないようです。
dカード利用者、もしくはメルペイ利用者であれば、iD決済自体は利用可能なため、利用する意義がありますが、「タッチ決済」という点では、Suicaやその他のクレジットカードでも実現できていますので、iPhone・ドコモユーザーとしてはいち早いd払いのiD決済実装を待ちたいところ。
